夫婦一緒に感動の初試乗だったのだが、その感想は……
そんななか濱吉さんの心配をよそに横浜に到着。すぐさま排ガス検査などをパスし、無事登録も終わり念願のFQ-400とのご対面となった! 夫婦揃ってフロントシートに座ってみると「やっぱりエボXだね」……と、これまで幾度となく触れてきた見慣れた光景に拍子抜け(笑)。
しかし、ハイスペックなエンジンと引き締められたシャーシ、カーボンを贅沢に使ったエクステリアなど、日本の標準仕様にはないオーラと苦労の末に手に入れたという想いが重なり、今となってはかけがえのない存在となっている。
走りもスタイリングもメーカーコンプリートカーにあらず
取材の際、助手席に同乗して少し街中をドライブしてもらったが、聴覚を刺激するターボ車らしい野太いエキゾーストサウンドと引き締まったボディ&サスによるスポーティな乗り味は、まるでチューニングカーそのもの。メーカー純正とは思えない攻撃的なエアロパーツも装着され、ルーフの後端にはボルテックスジェネレーターを装備するなど、まるでモータースポーツ専用車のよう。
もちろん英国仕様なので日本と同じ右ハンドル。端から見たらランエボXの改造車にしか見えない佇まい。ただ、濱吉さんが手に入れたシリアルナンバー「003」の個体は、クルマを探しているときに何回も見てきたカタログやインターネットに掲載されていた車両であったことが判明。
一度は購入を断念しながらも、紆余曲折して巡り会った愛車との運命的な出会いに感謝しながら「FQ-400を一生大切にしていきたいですね」と、永遠の愛を誓った。
■ランサーエボリューションX FQ-400主要諸元
・エンジン:2L直4ターボ[4B11型]
・最高出力::403ps/6500rpm
・最大トルク:53.5kg-m/3500rpm
・トランスミッション:5速MT
【チューニングスペック】:低抵抗ベアリングターボ/ハイフローインジェクター/大容量インタークーラー/高効率エキゾーストシステム/専用ECU/ビルシュタイン製ダンパー/アイバッハスプリング/アルコン製ブレーキ(ローター&キャリパー)/18インチ専用デザインホイール/TOYOプロクセスR1R(245/40ZR18)/専用ボンネットエアスクープ/専用カーボンフロントグリル/専用カーボンボルテックスジェネレーター/専用カーボンリヤディフューザー/専用軽量フロントバンパー/専用サイドスカート/専用大型リヤウイング/HIDヘッドランプ/レカロ製バケットシート/専用カーボンシフトレバー/専用カーボンサイドブレーキレバー