ワイドボディにエアサスを組んでシャコタンスタイルに
その上で現代風カスタムも取り入れているのがポイント。たとえばホイール。指名したのはレイズの「ボルクレーシングTE37V」。「全体的にも引き締まるかな、と思いました。TE37Vは同じ37の中でもあまり見かけなかったので選びました」。見るからにディープリムのサイズは9.5Jマイナス15、さらにPCD114.3への変換スペーサーをつけているので、実質インセットはマイナス35相当。
合わせて作ったという、ワイドフェンダーは片側250mmほど。それをエアサスでの車高短×ワイドフェンダーのボリューム感で、凄みのある足元に仕上げた。
フェンダーのプレスラインやダクトもコスモスポーツのシルエットを極力反映。前後のつながりを大事にしている。共通項を持たせることで正常な進化を思わせる。ドアは鉄板でベースを作ってからパテ盛り。車重も考えてドアの中はカットしてくり抜いている。リヤフェンダー周辺も重さを考えてFRPを多用。ワイド化したため、給油口も延長している。
コスモスポーツさながらの上下2分割式テールランプは、スズキ・ハスラー用の社外テールを2組購入して実現。それを上下に向きを変えて加工装着している。ハイマウントストップランプはハイエース用を移植する。
マフラーはKUHLレーシングのNDロードスター用のセンター出しタイプ。テールエンドを10センチほど延長して、角度を少し跳ね上げている。
完成した実車を見ながら3班のメンバーは「作っていく中でのケンカはありました。理由は(班員が作業場に)来ない、というのが多かったですね(笑)」。それでも1月末には組み上がり、配線やチリ合わせを行いつつ、撮影当日までには書類を提出して車検待ちの状態にまで漕ぎ着いている。
3班のメンバーのほとんどは平成11年生まれ。お父さんの代でもコスモスポーツを知らなくてもおかしくないが、短期間で作り上げた「NATS COSMO VISION」。メンバーのみなさん、「あっぱれ!!」でした。