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お気軽だけどマジで乗って楽しい! ドラテク磨きにぴったりなクルマ5選

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭/Auto Messe Web編集部

【1.5Lクラス】実は戦闘力が高いBセグハッチ

スズキ・スイフトスポーツ(ZC32S)

 続いては普通車のコンパクトカー。昔はシビックやレビン&トレノの1.6Lが百花繚乱だったが、現在は1.5Lを中心に各メーカーが走りの楽しいMT車をラインアップしている。ただし現行型のスイフトスポーツは別格の速さなので、それはあえて省くことを了承してもらいたい。

 まずはスイフトでも旧モデルのZC32S型をオススメする。旧々モデルのZC31S型とエンジン型式こそ同じながら、可変吸気システムを始め各部をブラッシュアップ。出力は125psから136psに高められた。さらにトルクは1kg-m以上アップしボディも軽量化するなど、中古車の価格や使い勝手を含めるとベストではないだろうか。

トヨタ・ヴィッツ(NCP131)

 運よく見つかればという前提にはなるけれど、NCP131型ヴィッツのレース車両もコスパが高い。何しろロールケージや足まわりにひと通り手が入っており、セッティングのデータや走らせ方のノウハウも豊富。公認レースの主役は新たにデビューしたヤリスへ移行したので、中古車の価格が下がるであろうこともオススメする理由のひとつだ。

【2Lクラス】タマ数とカスタマイズの選択肢が豊富

トヨタ86&BRZ(ZN6/ZC6)

 最後の2Lクラスなら断然86&BRZだろう。スポーツカーとしては久々の大ヒットを記録したうえ、生産された期間も2012~2021年と長くタマ数が豊富。しかもアフターパーツ業界がこぞって開発したおかげで、チューニングパーツは選び放題でカスタムされた中古車が多い。昔の主力マシンだったシルビア&180SXやスカイライン、RX-7らは、もはや異常といえるレベルで値上がりしている。年式的に劣化も少なく純正パーツの欠品もない86&BRZを選ぶほうが賢い選択だ。金銭的にはモチロン「壊れたらどうしよう?」という精神的な不安からも解放されるはず。

 チューニングの方向性も多様で、公認レースのようにノーマルエンジンにこだわってもいいし、ターボやスーパーチャージャーの過給機で武装するのも、NAのまま排気量をアップするメニューまで用意されている。そのうえ86もBRZも2代目へとモデルチェンジを果たし発売間近だ。中古車の価格は下がると予想する。前期モデルなら現時点で100万円を切っているケースもあり、同じ2LでもWRXなど4WDターボを別クラスと考えれば、もはや86&BRZ一択と言って差し支えないだろう。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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