マツダが世界を相手に勝利! 「ルマン24時間レース」の栄光がエンジンモデルで蘇る
80年代から90年代にかけて、日本のモータースポーツシーンは華やかだった。厳密に言えば日本の自動車メーカーが世界を相手にレースで戦い、輝かしい戦績を残していった。もっともメジャーなF1ではホンダが、世界一過酷なレースとして知られるルマン24時間レースではトップカテゴリーのC1クラスにトヨタや日産、マツダが参戦するなど、振り返ると日本においてモータースポーツが最も輝いていた時代でもあった。
そんななか1991年にマツダが快挙を達成した。ルマン24時間レースで日本車初となる総合優勝を成し遂げた。
オレンジとグリーンのレナウンカラーを纏ったマツダ787Bの55号車は、1周13.6kmのサルトサーキットを362周(約4923km)走破。耐久レースではつきもののトラブルに見舞われることなく、給油やタイヤ交換、ドライバー交代などルーティンの作業以外タイムロスにつながるようなミスはほとんどなく、まさに完勝といえる見事なレースで栄光のトップチェッカーを受けたのだ。
MZRacingから2タイプの「R26B型4ローター」エンジンモデルが新発売
そんな当時の余韻に浸ることができる、マツダ787B搭載の「R26B型4ローターエンジン」を1/6スケールで精密に再現した『マツダR26Bエンジンモデル 1/6スケール ルマン優勝30周年記念モデル』がMZRacingオンラインストア(http://store.mzracing.jp)から発売された。
新発売のR26Bエンジンモデルは、2018年に限定100個で販売されたエンジンモデルをベースに、精巧に再現したエキゾートマニホールドとマフラーを新たに追加した仕様だ。またリニア可変吸気システムの駆動ワイヤーの取り回しやコッグドベルトの追加など、マニアにはたまらない細部にまで改良が施されている。
特筆すべきは、マツダ787Bの現車ではサイドポンツーンとインダクションボックスに遮られてしまうため、エキゾーストマニホールドとマフラーの取り回しを確認することができなかった。だがこのエンジンモデルでは形状や取り回しが精密にリプロダクションされているのも見逃せない。
モデリングは優れた技術力と高い再現性を誇る「日下エンジニアリング」が前回に引き続き製作を担当。マツダから提供されたエキマニやマフラーの実物をはじめ、各種資料やアドバイス提供などの全面的な協力のもと製品化が実現した。