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「チョイ乗り」ばっかりだと寿命も短くなる? 意外と知らない「エンジンオイル」の基礎知識

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

規格と粘度が同じなら純正じゃなくてもOK

 続いてはエンジンオイルの選び方を説明したい。大前提はクルマを生産したメーカーが、推奨している規格および粘度だ。取扱説明書があればそのどこかに記載してあるはずだし、なければディーラーやカー用品店に問い合わせてみよう。純正オイルじゃなくともグレードや粘度が一緒なら社外品でも問題ないし、スポーツ走行が多かったりエンジンをチューニングしていれば、車両の製作やメンテナンスを担当するプロショップの意見を聞く。グレードと粘度の他にも選ぶポイントがあって、それは『ベースオイル』のカテゴリーだ。まずイチバン安価なのは鉱物油で、原油から蒸留して精製したオイル。リーズナブルだが流動性や酸化安定性が低いといったデメリットもある。

 部分合成油は鉱物油と次の化学合成油の組み合わせで、酸化防止剤などを添加し価格と性能のバランスに優れている。その化学合成油は主成分を文字どおり科学的に合成したオイル。価格の高さとトレードオフに性能をトコトン追求しており、酸化安定性に優れ熱に対しても強い。ハイパワーやチューニングエンジンなどに使われることが多い。

 愛車がどんなエンジンオイルを使っているか、次に交換するタイミングはいつなのか。クルマへの造詣と愛着を深めるためにも、メンテナンスに関する最低限の知識は持っておこう。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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