ドレスアッパー御用達・LEONISの魅力
アルミホイールを選ぶ基準はなんだろうか。デザイン、サイズ、カラー、コスパ、ブランドイメージ…etc。いろいろ考えられるが、それらを高水準で満たしたモデルがあったなら、きっと有力な候補になることだろう。たとえば老舗の大手メーカー・ウェッズが展開する「LEONIS(レオニス)」シリーズは、そういった要素のバランスがとても良いことで知られている。
デザインは1ピースホイールの利点を生かしたリムオーバー系がメイン。サイズ以上に大きく見せたい、足長感を出したいという人にはうってつけで、そのスポークも太さを三次元的に変化させたり、ひねりを加えたり、スリットを設けたりと、最先端のトレンドが採り入れられている。さらにカラーリングやフィニッシュにもこだわっているから、履かせた時の“代わり映え感”がとにかく大きいのだ。
それでいて価格はリーズナブル。ビギナーでも十分に手が届くレベルで、ブランド力や知名度も申し分ない。ということでレオニスはトレンドに敏感なドレスアッパーを中心に高い人気を誇っている。今回はその最新作である「レオニスFS」「レオニスAR」の2モデルにフォーカス。それぞれの見どころを探っていきたい。
計算された精緻なスポークを持つ【レオニスFS】
レオニスFSは細身のスポークを放射状に広げたフィンタイプ。ひねりが入った“回転系”のスタイリングで、気品がありながらもスポーティな雰囲気を楽しめるのがポイントだ。
デザインの主役はレオニスの代名詞ともいえる3D形状の翼断面スポーク。これを2本、V字を描くようにセット。「V」の片側のみ極細のサブスポークを添えたことで、スリットホールを刻んだようにも見せている。
そして、そのサブスポークと平行にフレア形状のスポークを配置。根本はセンターからは少しズラすことで、回転するような躍動感を生み出した。またフレアスポークには鋭利にえぐった切り欠きを入れ、クッキリと陰影のアクセントをつけている。
レオニスらしく足長感のあるモデルだが、それを一層引き立てているのがアンダーカット加工。スポーク先端部の裏を削り込む処理のことで、スポークが浮き上がったように立体的に見え、スッキリと軽やかな印象にすることができる。高い技術力と手間・時間を要するため、一般的に採用しているホイールは少ない。つまり、それだけスペシャル感も大。
落とし込まれたセンター部は抑揚に富み、光の当たり方、角度によって表情が変化して見える。リムにはレオニスのエッジングロゴや、鮮やかな赤のリムエンブレムも配されるなど、細部にいたるまで隙はなし。カスタム好きの所有欲をしっかり満たしてくれるだろう。
透明感が溢れるミラーカット天面の美しさ
カラーはPBMC(パールブラック/ミラーカット)とBMCMC(ブラックメタルコート/ミラーカット)の2種類を用意。どちらも天面は高精度の旋盤&専用の刃物による鏡面切削加工が施されており、トップコートには高膜厚液体クリアを使用。透き通った美しさに磨きをかけている。このミラーカットのキラキラ感は、普通のポリッシュ加工ではちょっと味わえない。
サイズは幅広く、下は14インチ×4.5Jインセット45からラインナップ。軽自動車のセイムサイズから楽しめる。しかも5穴と4穴でそれぞれ専用のディスクデザインにするなど、軽自動車向けといっても抜かりはない。もちろんアルファード・ヴェルファイア、クラウン、ハリアー、プリウスといった人気車種の適合サイズもしっかりカバー。
いずれも1ピース鋳造モデルだが、17インチ以上についてはフローフォーミング製法──リムを回転させながら強い圧力をかけ、延ばすように成型していく製法となる。これによって鍛造モデルのように軽量で高強度のリムを実現。性能面においても優れたモデルになっている。
【LEONIS FS】
◆14inch(4.5J、5.5J):2万7500円〜3万4100円
◆15inch(4.5J〜6.0J):3万250円〜3万6850円
◆16inch(5.0J〜6.5J):3万4100円〜4万1800円
◆17inch(6.5J〜7.0J):4万150円〜4万8400円
◆18inch(7.0J〜8.0J):4万6750円〜5万5550円
◆19inch(7.5J〜8.0J):5万4450円〜6万2700円
◆20inch(8.5J):6万8200円〜7万5900円◆HOLE-P.C.D:4H-100/5H-100/5H-114.3
◆COLOR:PBMC(パールブラックミラーカット)、BMCMC(BMCミラーカット)
※BMCMCは14inch(5.5J)、15inch(6.0J)および16inch(6.5J)除く
※表記価格は税込
新たな世界観を採り入れた【レオニスAR】
もう1つの新作、レオニスARは5本スポークがベース。5本足というとオーソドックスなモデルが多いが、このARは個性的なアシンメトリーデザインを導入。スポークを交差させ、ひねりを入れ、高低差も付けた凝った造形になっている。ほかとは違いを出したい、流行最先端のホイールを履きたいというオーナーには最適だろう。
スポークはツインタイプで、メインスポークは縦にスリット状のミゾを彫り込んだ末広がりな形状。センターキャップから軽くフレアしながら伸びていき、リム付近では急激に裾を広げているのが特徴だ。その左右への広がり具合も非対称。片側はフランジをつたってサブスポークと接続させることで、数字の「7」を左右反転させたようなアンカー(錨)形状にも見せている。
続いてサブスポークに注目。メインからつながる側はやや太く、もう片方はシャープに細く絞った変則的なY字型だ。細い方が太い方を貫通するようなレイアウトとし、それでいて天面位置はやや低く落とすことで奥行き感を演出。回転させながらひねるような動きを出し、どこかメカニカルなムードも醸し出す。
ワンポイントでメインスポークには「LEONIS AR」のロゴをレーザー刻印で投入。角度によってハッキリ現れたり、あるいは存在感を消したりと見え方が変わる。あからさまではなく、さり気なく主張するところが心憎い。またレオニスFSと同じくアンダーカット加工が施され、こだわりのリムエンブレムも装着される。
基本的には力強い5本スポークモデルではあるが、斬新さと繊細さも兼ね備えたこのテイストは、従来のレオニスにはなかった世界観だ。ちなみにネーミングにある「AR=拡張現実」は、このホイールを履くことで、これまでとは違う新感覚を楽しんで欲しいというウェッズの願いが込められている。
カラー次第でスポーティにも高級路線にも振れる
サイズは15~20インチまで。14インチこそないが、それ以外はFSと同じく豊富な設定。軽自動車からコンパクト・ミニバン・SUV・セダンまで対応と守備範囲は幅広い。こちらも17インチ以上はフローフォーミング製法となる。
カラーはPBMC(パールブラック/ミラーカット)とBMCMC(ブラックメタルコート/ミラーカット)をラインナップ。ミラーカットの秀逸さは前述の通りだが、ARはFSと比べてスポーク天面にやや幅があるため、その煌めきも際立って見える。
パールブラックを選べば鏡面とのコントラストがより鮮やかになり、メリハリの効いた足元になるだろう。アンダーカットも強調されることでスポーティさもアップ。センターキャップはブラックベースに極細のレッドライン、外周にはメッキリングをあしらったものが標準装備される。
一方でブラックメタルコートはラグジュアリー路線。ミラーカットの輝きとブラックメタルコートの光沢が組み合わさリ、精巧な造形を華やかに彩ってくれる。そして実際のサイズよりもひと回り大きく見えるので、インパクトを出したい人にも向いている。 センターキャップはメッキ仕様が標準だが、オプションでブルーグラデーションやレッドグラデーションといったアレンジも可。これはパールブラックカラーでも同様だ。
【LEONIS AR】
◆15inch(4.5J〜6.0J):3万250円〜3万6850円
◆16inch(5.0J〜6.5J):3万4100円〜4万1800円
◆17inch(6.5J〜7.0J):4万150円〜4万8400円
◆18inch(7.0J〜8.0J):4万6750円〜5万5550円
◆19inch(7.5J〜8.0J):5万4450円〜6万2700円
◆20inch(8.5J):6万8200円〜7万5900円◆HOLE-P.C.D:4H-100/5H-100/5H-114.3
◆COLOR:PBMC(パールブラックミラーカット)、BMCMC(BMCミラーカット)
※BMCMCは15inch(5.5J、6.0J)および16inch(6.5J)除く
※表記価格は税込
ノーマル車でもサマになる驚きのドレスアップ効果
純正を含めて、世に出回っているホイールはたいていシンメトリーで設計されている。視覚的に安定感があり、どんなクルマにも無難に合わせられるからだ。しかし今回のレオニスFSとレオニスARは、静止状態でも動きとキレを感じられる回転系のアシンメトリーデザインにチャレンジ。脱定番というべき刺激的なモデルになっている。 リムオーバーの1ピースだから大口径もあるし、3D造形のディスクフェイスやアンダーカット加工の効果によって奥行き感も十分。ミラーカットされた天面は華やかで美しく、ノーマル車に履かせただけでも、一気に“カスタマイズした雰囲気”に変えてくれる。それがFSとARに共通する大きな魅力。
しかもお手頃な価格でそれを手に入れられるとなれば、2021年の大本命になること間違いなし。このデザインは先鋭化が進む現行世代のクルマにフィットするのは間違いないが、中でも力強さとスポーティさを併せ持ったハリアーやRAV4、C-HRといったシティオフローダーにはドンピシャだろう。
このドレスアップ力に優れたアシンメトリーな新作を、春のリメイクメニューにぜひ採り入れてもらいたい。
【詳しくはこちら】
Weds
◆tel.03-5753-8201
https://www.weds.co.jp