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やっぱりMTが楽しい! 今乗っておかないと一生後悔する国産コンプリートカー4選

クルマはやっぱりMTに限る!

 運転好きのなかには、MT(マニュアルトランスミッション)にこだわっているドライバーも少なくないだろう。いま、日本の新車販売におけるMT比率は1%程度と言われている。新規免許取得者のうちAT限定免許(クラッチペダルのついたクルマは運転できない)を選ぶ人は約7割となり、MTが選べるクルマもどんどん減っている。それでも“やはりMT”なのだ。

 そこで今回は、日本で買えるMT車の中でも、走りの楽しさを求めてメーカー自身がカスタマイズしたモデルを5台紹介しよう。

 

日産マーチ NISMO S

 MTを設定しているカスタマイズモデルのなかで、もっとも手軽な価格設定なのが日産「マーチ NISMO S」。日産のラインアップでもっともリーズナブルなコンパクトカーのマーチをベースに、NISMOブランドでカスタマイズしたスペシャルモデルだ。

 マーチNISMOには2タイプあり、いずれもスポーティなエアロパーツに身を包み、サスペンション、ステアリングギヤ比、パワーステアリング制御、ブレーキ、そしてタイヤ&ホイールを変更して走りを味付けている。上位モデルの「NISMO S」ではステーを追加するなどボディにも補強を実施。そのうえで注目がパワートレインで、なんとマーチ標準設定の3気筒1.2Lエンジンから4気筒1.5Lエンジンへ積み替えているのだ。180万円台という価格ながら、小さな車体により大きなエンジンを積むというチューニングカーの定番的なパワーアップを行っているのである。

 もちろん、単にエンジンを積むだけでなく、ハイオクガソリン使用を前提として圧縮比アップやカムプロフィール変更で高回転型にチューニング済み。それを5速MTで操るのだから楽しくないわけはない。

 

トヨタC-HR GRスポーツ

 トヨタのスポーツブランドである「GR」は、昨今の新車トレンドを受けてSUVもラインアップ。たとえば、コンパクトクロスオーバーSUVに設定されている「C-HR GRスポーツ」だ。

 このC-HR が面白いのは、SUVにもかかわらずMTが設定されていること(GRではない通常モデルにも用意)。8NR型の1.2Lターボエンジンはスポーツユニットではないのでエンジンをぶん回す歓びこそないものの、116psで十分とは言い難いパワーを、シフトチェンジを駆使して引き出す作業はやっぱり楽しい。

 専用エアロパーツにサスペンション、19インチタイヤ&ホイール、そしてステアリングやシートまでGR専用設計として“上級グレードの10万円アップ”の278万2000円はどう考えてもバーゲンプライスだ。SUVなのにMTという意外性が楽しい。

 19インチタイヤを履き、峠道が楽しいスポーツモデルながら、標準仕様よりも乗り心地が良いのも特徴。乗り味は“雑味のない水”のようなスッキリ感が魅力だ。

 

コペンGRスポーツ

 GRといえば軽オープンスポーツカー「コペン」をベースにしたモデルも用意。コペンはダイハツのクルマだが、トヨタとのコラボである「コペンGRスポーツ」だけはダイハツだけでなくトヨタ販売店からも購入可能だ。

 トランスミッションはCVTと5速MTがあり、後者の価格は243万7200円。“高い”と思われがちな価格も、レカロシートや下位グレードにオプションで装着すると20万2400円というBBS製鍛造アルミホイールを標準採用していると考えれば納得だ。 コペンGRスポーツは専用エクステリアのほか、ボディ補強、専用サスペンション、専用レカロシートなどが組み込まれている。

 

日産フェアレディZ NISMO

 走りが楽しいMTのコンプリートカーといえば、最後にバリバリのスポーツモデルを紹介しておこう。日産「フェアレディZ」をベースにカスタマイズした「フェアレディZ NISMO」だ。

 エンジンは排気量3.7LのV型6気筒自然吸気で、高回転の伸びをよくすることでノーマル+19psのパワーアップを果たした355psを発生。路面に吸い付くようなダウンフォースを生む専用エアロパーツ、強靭なボディを作る補強、レイズ製の鍛造アルミホイール、レカロシートをはじめとする専用コーディネイトのインテリアなどを組み合わせている。 価格は640万9700円(MTモデル)と手頃とは言い難いが、次期フェアレディZはどうやらターボエンジンだけの設定になるようなので、大排気量自然吸気エンジンを楽しみたいなら今のうちに狙いたい。

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