新型ヴェゼルの収納
近年アウトドアレジャーを楽しむ人が増加中だ。ここ数年、ミニバンや本格的なSUVといった大きいサイズではなく、ボディはコンパクトだけど中身は広いというユーザーのニーズが増えている。それに応えているのがコンパクトクロスオーバーSUVだ。新型ヴェゼルは、「載せたいものが、載る荷室。」をコンセプトにラゲッジスペースを、載せるものから、逆算して開発がなされている。
キャンプ道具はもちろんのこと、ゴルフバッグ、サーフボード、マウンテンバイクなど積載容量にこだわらずに、載せたいものが載るという荷室空間が設計されている。妥協をすることなく荷物を積んで出かけられるのもヴェゼルの魅力だ。
座席まわりの収納
座席まわりにも手を伸ばした先に自然に届く多彩な収納スペースがある。例えば、スマートフォンやサングラスが置けるフロントコンソールアッパートレー、グローブボックス、センターコンソールドリンクホルダー、アームレスト付きセンターコンソールボックス、ボトルホルダー、ドアポケット、シートバックポケット&スマートフォンポケット(運転席/助手席)、リヤセンターアームレスト(ドリンクホルダー付き)、ボトルホルダー(リヤ左右ドア)といったさまざまなスペースが設けられている。
荷室・シートアレンジ
もちろんこの収納スペースは座席まわりだけではない。後部ラゲッジスペースではさまざまなシートアレンジをするだけで載せるモノに合わせてスッポリと収まる空間を作り上げることができる。しかも低床フロアなので重い荷物を“よいしょ”と持ち上げても難なく載せられるのもうれしい。
荷室は座席を倒すことでフラットになるダイブダウン機構によるフラットなスペースを確保できる。ラゲッジスペースのみなら機内持ち込みサイズのスーツケースが4個、リヤシートを倒せば26インチのマウンテンバイクが2台、そして助手席を倒すとサーフボードもラクラク積載することが可能だ。
ちなみにテールゲートはたくさんの荷物を抱えていても、スマートキーを携帯していれば足をかざすだけで開閉ができる「ハンズフリーアクセスパワーテールゲート」を設定。新型ヴェゼルでは、新たに「予約クローズ」機能を追加している。これは、予約ボタンを押してクルマから離れると、テールゲートが自動で閉まる機能だ。
話は戻るがフラットなラゲッジ空間は車中泊にも向いているため、泊まりがけのレジャーにも好都合だ。また、長いものや大きいものだけでなく、背の高いものも積載が可能。後席の座面を跳ね上げればセンタータンクレイアウトによって実現する床の低い空間が生まれ、折りたたみ式の自転車や大型植物といった背の高いものも問題なく積載することができる。
新型ヴェゼルの全グレードに搭載のHonda SENSINGとは?
新型ヴェゼルには、ホンダの最新安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」が全タイプに標準装備されている。
先代モデルよりもさらに横方向への視野範囲を広げたフロントワイドビューカメラ、高速画像処理チップ、近距離障害検知前後ソナーセンサーといった3つのセンサーを搭載。これにより、走行時の状況察知が厳しくなる夜間はもちろんのこと、察知しにくかったりする自転車なども検知して安全運転をサポートする。 また、自動衝突軽減ブレーキ〈対歩行者〉、ペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱警報、先進ライトといったシステムはサポカーS<ワイド>に該当するので、満65歳以上の運転者であれば10万円の補助金を受けることも可能だ。
ヴェゼルに搭載されているHonda SENSINGの機能を紹介していこう。
■衝突軽減ブレーキ<CMBS>
車両や歩行者、自転車との衝突を回避。
■誤発進抑制機能
不注意による急発進防止や注意喚起。
■後方誤発進抑制機能
不注意による急な後退を防止。
■近距離衝突軽減ブレーキ
壁などの障害物の見落としによる衝突回避・被害の軽減を支援。
■歩行者事故低減ステアリング
歩行者との衝突を回避。
■路外逸脱抑制機能
車線や草、砂利などの道路境界を検知し、はみ出さないようにする。
■渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール<ACC>
適切な距離を保ち運転負荷を軽減。
■車線維持支援システム<LKAS>
車線内を走行できるようにステアリング操作を支援。
■先行車発進お知らせ機能
信号待ちや渋滞中に先行車が発進したことを知らせる。
■標識認識機能
標識の見落とし防止を図る。
■オートハイビーム
先行車や対向車を検知しハイ/ロービームを自動で切り替える。
といった11種類の機能がある。これにより安全で楽しいドライブを提供してくれる。
新型ヴェゼルの純正アクセサリー
収納スペースも使い勝手もわかったところで、次に紹介したいのが内装のドレスアップ。ここでは純正アクセサリーを5つ紹介していこう。
■LEDイルミネーション
LEDイルミネーションだけで4点もラインアップされている新型ヴェゼル。スモールランプと連動するセンターコンソールイルミネーションは、インパネデザインの一部かと思うような自然な作りになっている。落ち着いた雰囲気を醸し出してくれるのが魅力。価格は3万8500円(税込)。
また、インナードアハンドル&ドアポケットイルミネーションは、エンジン&パワースイッチ連動し点灯。LEDホワイトイルミネーションで、フロントドア用左右セットで1万4300円(税込)で装着が可能だ。
足元が明るくなるだけで乗り降りがしやすくなるフットライトLEDイルミネーションは、ドアの開閉とスモールランプ連動で点灯するのだが、注目するべき点はカラーだ。LEDブルー/ホワイトイルミネーションの場合、ヘッドライト点灯時/スモールランプ点灯時はブルー、ドア開閉時の点灯色はホワイト。LEDホワイトイルミネーションなら、ヘッドライト点灯時/スモールランプ点灯時/ドア開閉時に点灯色がホワイトになる。フロントのみだが左右セットで1万3200円(税込)。
さりげない光の演出をしてくれるのがドリンクホルダーイルミネーション。LEDホワイトイルミネーションを使用し、スモールランプと連動して点灯がされる。価格は1万1000円(税込)。
■ドアステップガーニッシュ
フロントドアを開けると「VEZEL」の文字がLEDで浮かび上がる「サイドステップガーニッシュ」は、LEDブルーイルミネーションとLEDホワイトイルミネーションから選ぶことができる。リヤにLEDイルミネーションは備わっていないものの、ステンレス製なので高級感が演出されている。フロント・リヤ用左右4枚セットで2万9700円(税込)。なお、イルミネーションが備わっていない商品もラインアップされており、そちらは1万6500円(税込)となっている。
■スポーツアルミペダル
アクセル、ブレーキといったクルマのペダルといえば標準車はゴム製。だが、見た目と操作性を高める意味でもスポーツアルミペダルはオススメだ。つねに触れる場所だけに少しの拘りが運転の楽しさに繋がるパーツであることは間違いない。もちろんスポーティに演出することもできるのだから一石二鳥だ。
■USBチャージャー
スマートフォンやタブレットといった電子機器が必需品のいま、クルマの充電スペースは見逃せないポイント。リヤアームレスト付センターコンソールボックスのリヤ席側に取り付けるもので、2口/5V/各最大2.5Aまで充電が可能だ。価格は1万1000円(税込)。
■ラゲッジトレー
アウトドア&レジャーを楽しむなら絶対に装備してほしいのがラゲッジトレー(税込1万4300円)とシートバックトレー(税込1万9800円)だ。前者は後席をフラットにアレンジして荷物を乗せるときにシートバックに汚れと傷がつきにくくするアイテム。また後者、シートバックトレーは、防水生地になっているため、サーフボードや雨天時のアウトドアといった場面でも有効活用できること間違いなし。
まとめ
安全装備はもちろんのこと、大容量のラゲッジスペースを確保でき、使い勝手の良い新型ヴェゼル。内外装のデザインもスタイリッシュになり、純正アクセサリーも豊富でプチドレスアップ派にもオススメの1台であることは間違いない。