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最近の新車はつまらなくなった?「旧車のほうが良かった」と感じる5つのポイントとは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: トヨタ自動車/Auto Messe Web

スポーティさを際立たせた「リトラクタブルヘッドライト」

 次はスタイリング。好き嫌いは人によりけりな部分も大きいが、昔のクルマのほうがボンネットの位置が低かったり、ドアミラーが小さかったりシャープな印象を受ける。かつてはスポーツカーの代名詞といえる存在だった「リトラクタブル式ヘッドライト」も残念ながら消滅。歩行者を保護する規定の強化や空気抵抗の軽減、ライトに関しては軽量化やコスト削減も重なっている。そのため、昔ほど純粋にカッコよさを追求できなくなったのは、時代の流れとはいえ残念に感じている人が多いだろう。

流麗なスタイリング

シンプルだからこそできた「気軽にイジる楽しさ」

 DIYでのチューニングやメンテナンスも、昔のほうが自由だし楽しさがあったと思う。ひとつ例を挙げればエンジンルーム。今どきのクルマはボンネットを開けてもエンジン本体はカバーで覆われており、手が入る隙間もないほどにいろいろなパーツが詰め込まれている。よほどメカの知識とウデに覚えのある人じゃない限り、自分で作業しようと思えないのではないだろうか。

全部がカバーされた今どきのクルマ

 対して昔のクルマは見るからにスカスカで、下手をすれば地面が見えてしまうほどだった。それだけにパーツの脱着はわかりやすくカンタンで、工具もそれほど特殊なモノは必要なかった。自分のクルマは自分でイジりたいという層は少なからずいて、そのような趣味の人にとっては厳しい時代になったといえる。

AE86の余裕あるエンジンルーム

 チューニングについてもECUによる制御や学習機能が進化し、ノーマル状態でのバランスが非常に秀逸だったりで、いい意味で完成されていない昔のクルマほど効果を体感しにくいケースが増えた。

サーキットでは足かせになることもある「複雑な電子制御」

 最後はスポーツ走行を趣味とする人であれば、一度ならず「ジャマ!」と感じたことがある電子デバイス。名称はメーカーによって異なれど「横滑り防止」装置や電子スロットルは、クルマの動きに対してドライバーの操作が介在する余地が減り、俗にいう「操っている感」より「乗せられている感」が強くなってしまう。

最新の電子制御スイッチ

 もっとも一般道での事故防止や燃費に対してのメリットも無視はできない。今やレースカーでも当たり前に使っているABSのように、電子デバイスを駆使した走り方が確立されるかもしれないし、もしくはチューニングパーツで一時的に機能を完全オフできるようになる可能性もある。

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  • AE86の余裕あるエンジンルーム
  • 流麗なスタイリング
  • 16インチタイヤのR32GT-R
  • ワンダーシビックの走り
  • 全部がカバーされた今どきのクルマ
  • 最新の電子制御スイッチ
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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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