伝統のル・マン24時間レースを制するまでに成長
同社のBMW車によるレース活動は、基本的にツーリングカーカテゴリーが軸となり、BMWワークスとして1980年代にはグループA規定のETCでBMW M3を、1990年代にはクラス2ツーリングカー規定のETCCで318iを投入した。
さらに2000年代に入ってからはDTMでBMW M3 DTMを走らせ、それぞれシリーズタイトルを獲得。また、1999年にはBMWとの共同作業によるBMW V12 LMRでル・マン24時間を制覇した実績を持つ。
シュニッツァー社は、BMW車を使うレーシングチューナー/ガレージの第一人者として、自他共に認める戦績を50年以上にわたって残してきたが、2020年にはモータースポーツ活動の縮小を理由に、BMW社との契約を解除されてしまう。そして、残念ながらモータースポーツ活動から撤退することを発表した。なお、BMW系市販車のチューニングやパーツ開発、販売を手掛ける1987年創業のACシュニッツァー社は、シュニッツァー社から分かれ出た存在ではあるものの、企業の形態、事業の内容など、シュニッツァー社とは一切関係のない別企業である。