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超人気アニメ&映画でも大活躍! 名車「フィアット500」が今なお愛されるワケ

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: FCA/チンクエチェント博物館

クルマとの一体感が楽しめる

 まずは走りが楽しい。整備がちゃんとしてあればではあるが、アクセルやブレーキ、クラッチはペダルのサイズが小さくて間隔が狭いものの、普通。重たいとか、効かないとかもない。ステアリングはクイックで、シフトもそこそこ入りやすい(1速はノンシンクロなので別)。わずか18馬力しかないがゴーカートのようなフィーリングが気持ちいいフィアット500

 運転フィーリングとしてはゴーカートみたいな感じで、ダイレクトでまさにクルマとの一体感が楽しめる。音は空冷だし、各ギヤで引っ張らないと走らないので相当うるさいが、これもまた躍動感としていい雰囲気だ。

 また横に乗っても楽しいみたいで(運転ばかりで助手席にほとんど乗ったことなし)、近所の子供が乗せてくれとよく来るが、興奮しながら喜んで帰っていく。ちなみに今時のちびっこにとっては「ルパン三世のクルマ」ではなく、映画の『カーズ』に出てくるルイージのイメージが強いらしい。

窮屈に感じない室内空間

 そのほか、車内のパッケージというか、雰囲気も魅力のひとつだ。外から見るとメチャクチャ小さいが、乗り込むと、別に窮屈な感じがしないのが設計のすごいところで、RRゆえ足をキチンと伸ばせることと、キャンバストップが標準装着なので、圧迫感が少ないのもあるだろう。4人乗りシートではあるが、ギュウギュウなのは間違いない

 シートも肉厚どころではなくパンパン。リヤシートはさすがに狭いが、大人ひとり用として割り切って横向きに乗れば逆に楽チンだ。ちなみにリヤシートに乗せるとけっこうな確率で「五右衛門みたいだ」と、みんな喜んでくれる。

 車内はデザインもよくて、シンプルなインパネとそこに付くスイッチやメーターまでもしっかりとデザインされているのはさすが。『カリオストロの城』でお馴染みの灰皿ももちろんインパネのド真ん中に付いていて、これもまた乗った人は「映画と同じだ」と感心するポイントだ。フィアット500のリヤシートはさすがに狭い

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