Rの魂を受け継ぎ8月に正式発表を予定
チーフ・ビークル・エンジニア(CVE)を務める川口隆志氏は「もともと高精度で組み付けていVR38DETTではありますが、スペシャルエディション専用のエンジンは、ピストンやコンロッド、バルブスプリングなどの精度向上に徹底的にこだわりました。カタログ数値には出ないレベルではあるものの、技術的なポテンシャルを愚直に追求しています」とその変更点を紹介。
田村氏は、BNR34VスペックII N1(無塗装ボンネットフード)や BNR34ニュル(バランス取りを施したRB26DETT N1仕様エンジン)を例に上げ、最新のGT-R NISMO スペシャルエディションには第2世代GT‒R(R32/R33/R34)に注入した「Rの魂」を紡いでいることも強調した。
時代や世代は変われども、GT-Rにとって「追求し続ける」姿勢は欠かせない。見た目だけではなく、 見えない部分にも走りの性能向上に寄与するタマを込めるからこそ、進化を深めることができるのだ。 今回はGT‒R NISMOのお披露目のみに留まったものの、今夏発表予定という基準車のMY22も同様に、その姿勢が貫かれているはずだ。ちなみに車両価格は未発表だが、GT-R NISMOが従来同様の2420万円、Special editionは2464万円になるとの情報も飛び交っている。MY22が事実上の「R35ラストモデルイヤー」になるという噂もある。 さて、その真偽のほどはいかに。