日本上陸より1年半も前に正式発表
ついに日本にもVWゴルフ8が上陸した。欧州ではすでに2019年に発表済み。歴代ゴルフは時代ごとに「大衆車」のスタンダード作り上げてきた存在。外観は先代のゴルフ7から少しだけ進化した印象であり、このやや保守的なスタイルもファンにはたまらない。当然、カスタマイズユーザーも新型の登場を楽しみにしていた。そこで欧州チューナーがすでに提案しているスタイルを紹介したい。新型ゴルフを購入予定のみなさんは、ぜひ個性的なヨーロッパスタイルを参考にしてほしい!
初出:af imp.(2020年7月号/2021年7月号)
老舗チューナー「RIEGER」のストリートスタイル
新型VWゴルフ8に対して、日本でも人気のドイツチューナー「リーガー・チューニング」の仕事は早かった。ゴルフ8が世界に向けて発表されたのは2019年12月。にもかかわらず、リーガーは2020年の総合カタログに、フルエアロを纏ったゴルフ8を掲載させたのだ。それだけリーガー・チューニングにとっても新型は期待の存在だったにちがいない。
リーガー・チューニングがゴルフ8に対して用意したエアロパーツは、フロントスポイラー/サイドステップのふたつ。サイドステップにはその下部に装着するフラップタイプのアンダースポイラーも用意する。
同社の往年のファンにとっては大胆なボリュームを期待するが、近年のデザインはやや控えめ。エアロパーツとしての機能を優先するコンパクトな仕上がりだ。むしろ、街乗りをメインに楽しむユーザーにとっては、純正と同様のボリューム感ながら、ひと味違った表情というのがちょうどいいのかもしれない。
当然のことながらリーガー・チューニングのエアロについても日本上陸は間違いない。
スポーティな「MOMO」の新作5スポークを投入
イタリアの老舗ブランド「MOMO」と言えば、ステアリングのイメージが強い。しかし欧州車カスタマイズ好きの間では、ホイールも人気のアイテムだ。イタリアらしい遊び心を取り入れたデザインが多い同社のホイールだが、新作の「MOMO FIVE」は5スポークの骨太なルックス。これは写真の通り、新型ゴルフ8にも抜群のマッチングを見せる。
安定感のある5スポークはややラウンドした形状で、しなやかな足の長さを見せる。マットブラックを基調としながら、リムにはさりげなくポリッシュを取り入れるあたりに、イタリアンブランドらしい自己主張がうかがえる。ホイールサイズは18インチ一択。VWゴルフ8の兄弟車であるアウディS3スポーツバックでも、見事にプレミアムスポーツ感を強調させて見せた。
日本ブランドのカスタマイズも活性化を予想
すでに欧州チューナーはVWゴルフ8向けパーツの開発に取りかかっている。こちらは後日改めてリポートしたいと思うが、新型が日本上陸を果たした今、いよいよ日本のブランドもゴルフ8を無視することはできないだろう。ドレスアップ派、スポーツ走行派のどちらも輸入車ファンにとってVWゴルフは無視できない存在だからだ。
歴代ゴルフを振り返れば、日本を代表するチューニングメーカーやエアロブランドがさまざまなアイテムを提案してきた実績もある。欧州ブランドで「本国メイク」を楽しむか、日本ブランドで「メイド・イン・ジャパンの巧みさ」を取り入れるか。恐らく多くのゴルフ8が日本を走り回ると予想される。周りとは少し違ったエッセンスを取り入れて、オリジナリティを楽しみたいものだ。