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「インスタ映え」なんて気にするな! アウトドアを楽しむには「楽ちんキャンプ」が正解だった

リーズナブルに楽しめるいまどきの楽ちんキャンプ

この記事をまとめると

■見栄えもいいが実用性や手軽さも大事
■100円ショップなどでも使えるアイテムが多い
■電気が使えるなら家電もうまく活用する

決して「安かろう、悪かろう」ではない大型量販店のキャンプギア

 アウトドア用品といえば、ひと昔前は冒険家や探検家、山屋と呼ばれる登山家専用のアイテムとして限られた専門店でしか手に入りませんでした。いまやアウトドアは市民権を得て、趣味を代表するメジャーな存在です。さらに空前のキャンプブームで国内外のアウトドアブランドが次々に魅力的なギアをリリースする一方で、100円ショップのダイソーやセリア、ホームセンターのカインズ、仕事着のワークマンまでもが魅力的なアイテムを市場に投入しています。

 そんな混迷するアウトドアブームに拍車をかけるように、インスタなどのSNSで「映え」を重要視したマウント合戦が勃発してます。キャンプ場でキャンプを楽しむよりもギアを並べた撮影会に夢中になっているにわかキャンパーも出没しているほどです。 アウトドアは自由を楽しむフリースタイルの趣味ですからそれを真っ向から否定するつもりはありませんが、道具に翻弄されるスタイルを嫌う「実」をとるキャンパーも増え始め、最近では「お手軽に楽しむ!」キャンプが注目を集めています。ここでは創意工夫することで気軽に楽しめ、お財布に優しいキャンプについて提案したいと思います。

ブランド力よりリーズナブルさを優先させたギア選びのススメ

 アウトドアが趣味という人も多いと思いますが、年間を通してキャンプに行く回数を数えればそれほど多くないことに気付きます。そうなるとブランド力や耐久性よりも、お財布に優しいギアを選ぶのもひとつの方法です。

 もちろん、すぐに壊れてしまう粗悪品を選ぶことはオススメしませんが、100円ショップで手に入る着火剤やコンロの網、食器やトング、カトラリーは想像以上に活躍してくれます。商品を量産・販売できるホームセンターでは燃焼効率に優れ、煙の少ない二次燃焼システムを装備した高性能な焚き火台が3000円程度で発売され、話題を呼んでいます。

 同様に「インスパイア商品」や「ジェネリック商品」と呼ばれる有名ブランドのデザインを思わせるアイテムも数多くリリースされ、その違いは重量が少し重い程度の差です。ザックを背負い、電車やバスなどの公共の交通手段で移動するキャンパーとは違い、クルマを使ったオートキャンプであれば数百グラムの重量増はデメリットになることはありません。逆に軽量化のためにアルミを使ったチェアとは違い、安価なスチール製になったことで耐久性が増すというメリットもあります。

自宅用の調理器具を流用することでキャンプの質を向上させる

 キャンプの泥沼に足を踏み入れると、アイテムが増え続けて収納場所に困るという弊害も耳にします。そんな泥沼にハマる前に、賢い方法として家庭で使用している調理器具をキャンプに流用することをオススメします。 アウトドア用の使いにくいフライパンや鍋ではなく、焦げ付かずに使えるテフロン加工のフライパンや鍋、電気ケトルをアウドアに持って行くことで利便性が向上するだけでなく料理の手間も省けます。もちろんキッチン用品だけでなく、日常的に使っているラグやクッションを流用することでグランピングのように豪華なサイトを作ることも可能です。

 紙コップや紙皿を使わず自宅用のグラスや食器を使いまわすことで、テーブルを華やかに飾りながら余計な出費を抑えることができるという一石二鳥効果が期待できます。

電源サイトなら家電製品を積極的に利用するのもアリ!

 最近のオートキャンプ場では外部電源が用意されている場所もあり(消費電力の上限がある場合もあるので、事前に確認が必要です)、家庭用の炊飯器やジューサーを使うこともできます。流行りのメスティンでご飯を炊くのも楽しいものですが、炊飯器の性能に勝ることありません。料理は炭火を使ったBBQグリルで調理し、道の駅で仕入れた地元のお米でふっくらと炊きあがった炊飯器のご飯を堪能するのもアリです。 翌朝はジューサーを使って地元の名産果実や新鮮な野菜で美味しいジュースを楽しむのが新時代のキャンプスタイルになるかもしれません。電源がない場所なら高出力なポータブル電源がオススメです。

 またテント内でも扇風機や空気を汚さない小さなヒーターが使え、暑さ寒さに心が折れることなくテント泊を快適に過ごすことができるのです。家電製品を使ってキャンプを充実させる、そんな近代文明との折衷スタイルがこれからのニューノーマルになりそうです。

レインギアはブランドよりも質実剛健さが大切!

 キャンプは自然との共存ですから常に好天に恵まれるとは限りません。雨が降ってきた場合、最も重要になるのがレインギアの存在。センスに優れ性能も良いアウトドアブランドのレインギアを選ぶのも悪くありませんが、ワークウエアブランドを極めたワークマンから市販されている質実剛健なアイテムもオススメです。

 建築・建設やバイク便などの集配を生業にする人たちから厚い支持を受けるアイテム(イージス・シリーズ)は、耐久性とともに耐水性、防水性、撥水性、防湿性に優れており、某有名ブランド製品の1/10程度の価格で手に入れることができます。

 アウトドアにおける雨の日の設営、移動、撤収作業は想像以上に過酷なもの。レインウエアの性能が大きな差になって身に降りかかってくるので、雨のキャンプを快適に過ごすためには“質実剛健”なレインギアが必要不可欠になるのです。

オートキャンプに掛かる必要経費を軽減する工夫

 オートキャンプの場合、燃料代や高速代などの必要経費を軽減する方法を考えましょう。家族や友人、キャンプ道具を満載した場合、重量の加算による燃費の悪化を防ぐためにも空気圧を少し高め(適正値内で)に調整し、キャンプ地や行楽地、高速道路の乗り口近くはガソリン代が高額の場合が多いので自宅付近で十分に給油をしておくのが賢い方法です。

 また、高速道路の利用は割引のあるETCを使い、利用する時間によってはさらに料金がお得になることもあるので、事前に調べておくことで経費削減につながります。オイル交換時期が近いのならロングドライブの前に交換しておけば燃費の向上や快適性も期待できます。

 塵も積もればなんとやらではありませんが、小さな積み重ねが大きなお得につながるのです。

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