予算100万円で幸せになれるSUVモデル
この夏、アウトドアへのドライブを楽しみにしている人も多いはず。まずはクルマからアウトドア仕様に買い替えなくちゃと思っても、予算は限られた100万円。ほとんどの場合が中古車になるわけだが、せっかくなら家族3~5人乗っても快適にアウトドアフィールドに向かえるSUVが、気分的にも走破性を含む機能的にもアウトドアに相応しい。例えカップルだとしてもベターだ。
というのは、アウトドアをフルに楽しむとなれば、多少の悪路を走るシーンもあり、また荷物もそれなりに増える。ある程度のボディサイズ、ラゲッジスペース容量が必要になるということだ。
そこで、予算100万円の中古車を探してみると、これがけっこうある。
マツダCX-5
最も新しい年式では、初代(=先代/2012年~)モデルとなる2013年式のマツダCX-5、それもXD、つまりマツダ自慢のクリーンディーゼルモデルが見つけられる。
エンジンはトルキーで走りやすく、燃料は軽油だからランニングコストも抑えられる。ミッドサイズSUVだけに室内空間、ラゲッジスペースともにゆったり。パッと見、2代目となる現行モデルとエクステリアデザインに大きな違いがないのも魅力だろう。
さすがに2014年式以降の中古SUVは見つけにくく、上記のCX-5以外では、2011~2012年式の国内外のSUVがターゲットとなる。
日産エクストレイル
まず、国産車では、2012年式の日産エクストレイルの4WDがいい。
もちろん先代モデルの2代目(2007~2015年)となるのだが、4WDの20Xにはシリーズ唯一となる6速MTの設定があるほか、サーファーやスキーヤーに愛された、運転席で着替えが可能なポップアップステアリング、汚れや水気に強いフル防水インテリアなどもエクストレイルならではの装備。
また、4WDの走破性はこの当時としてはなかなかハイレベルで、悪路での乗り心地も快適だった。
スバルXV
しかしSUVが欲しくても、駐車場の全高制限で通常のハイルーフSUVは所有できない……というのであれば、お任せください。スバルXVがある。それも、なんと2代目(2012~2017年)の初期型となる2012年式が狙えるのだ。
ズバリ、最新の3代目とルックス的に大きな違いはなく、いかにも中古車感がないのもポイントで、インプレッサスポーツベースのクロスオーバーモデルだから全高は1550mmと、立体駐車場への入庫も容易。さすがにマイルドHVの登場は2013年6月だからあきらめるしかないが、フラット4エンジン独特のビートは最新モデルより強く、水平対向エンジンらしさをより堪能しやすいのも魅力と言える。
当時のモデルでもアイサイトが用意されていたから、先進運転支援システムも今ほどではないにしても期待できる。ただし、燃費性能は期待するべからず。
また、ラゲッジスペースについては、インプレッサスポーツ、つまりコンパクトなハッチバックモデルと変わらないから、実際にバックドアを開けてみて自身の使い勝手に十分か確認したい。筆者の実測では、ラゲッジルームの開口部地上高69cm、実用フロア幅107cm、後席使用時の奥行き81cm、天井高76cm、後席格納時の奥行き160cmとなる。