当時は高額でも今なら半値以下!
今、あこがれのV8エンジンを積んだ中古車がかなりリーズナブルな相場で売られています。電動化に動こうとしている今の時代にV8エンジン? と思う方もいるかも知れませんが、今の時代だからこそV8エンジンなのです。今後、多気筒エンジンは減少していくでしょうし、税金なども高くなっていく可能性があります。かつては高額で手を出すことができなかったV8エンジン搭載車に注目します。
トヨタ・セルシオ
日本を代表するV8モデルといえばセルシオでしょう。1989年に登場したセルシオは輸出モデルではレクサスLSとして販売されていました。国内でセルシオの名前が使われたのは3代目までですが、その最後のセルシオがなかなかのリーズナブルさです。
当時の新車価格は570万〜700万円程度でしたが、今3代目セルシオの中古車相場は80万円程度となっています。初代と2代目は四角いヘッドライトで、見分けが付かないほど似かよったスタイリングでしたが、3代目は菱形のカバー内に丸形のデザインをインサートしていることで、グッと現代的になっています。
搭載されたエンジンも初代、2代目が4Lだったのに対して、3代目では4.3Lにスケールアップされています。初期型では5速だったATも6速となり、より走りが熟成しました。日本車らしい高級感を味わえるクルマとしてはこれ以上のモデルはないといっても過言ではありません。国産セダンらしい贅沢さを味わうなら、なんといってもセルシオでしょう。
日産シーマ
日産はセルシオの対抗馬としてインフィニティQ45というモデルを1989年に市場導入しますが、国内でインフィニティQ45として販売されたのは初代のみで、2代目からはシーマの車名を受け継ぎます。注目は2001年から2010年の期間に販売された4代目のシーマです。
4代目シーマの新車時価格は540万〜700万円程度で、今の中古車相場は75万円程度といった感じです。シーマに搭載されたエンジンは4.5Lの排気量が与えられ、セルシオよりも余裕をアピールました。後期型のボディ全長は5mを超え、今見てもその堂々したディメンションは迫力にあふれています。 セルシオもシーマも運転手付きのショーファードリブンとして使われることが多いクルマでしたが、どちからというとシーマのほうがオーナー自身がステアリングを握るというイメージが強い印象があるモデルです。