デザインは変遷すれど安全を重視する設計哲学は不変
デザイン的には、このように気紛れな面もありましたが、1927年に登場した最初の乗用車であるÖV4から最新モデルまで、全てのボルボには「設計の基本は常に安全でなければならない」という設計哲学が貫かれています。
そのために交通事故の調査を徹底し、そこから得られたデータを設計にフィードバック。安全装備の開発に精力を注いできました。こうしたことからボルボには「世界一安全なファミリーカー」との評価が定着しています。
またボルボは、1959年に3点式シートベルトを発明して特許を取得していますが、「安全は独占されるべきものではない」という考えからこの特許を無償で公開し、今では3点式シートベルトは全世界の自動車に標準装備されている安全装置となりました。こうしたこともボルボの評価を高める一因となっています。