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「空飛ぶレンガ」の異名を持つボルボ! レースで破竹の快進撃を続けた「240T伝説」とは

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田了,VOLVO Car, BMW AG,

デザインは変遷すれど安全を重視する設計哲学は不変

 デザイン的には、このように気紛れな面もありましたが、1927年に登場した最初の乗用車であるÖV4から最新モデルまで、全てのボルボには「設計の基本は常に安全でなければならない」という設計哲学が貫かれています。

  そのために交通事故の調査を徹底し、そこから得られたデータを設計にフィードバック。安全装備の開発に精力を注いできました。こうしたことからボルボには「世界一安全なファミリーカー」との評価が定着しています。ボルボが世に送り出した3点式シートベルト

  またボルボは、1959年に3点式シートベルトを発明して特許を取得していますが、「安全は独占されるべきものではない」という考えからこの特許を無償で公開し、今では3点式シートベルトは全世界の自動車に標準装備されている安全装置となりました。こうしたこともボルボの評価を高める一因となっています。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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