装着しているサスペンションは?
最後にサスペンションについても考察したい。純正比率はR32が12.7%、R33が7%、R34が9%となっている。コイルスプリングもショックアブソーバーも走ればヘタるし、年数が増えるほどこれまたヘタる。しかし、純正部品はほぼ製造廃止であり、今年の5月現在でR32のリヤショック、R33のリヤショック、R34の前後M-spec用ショック、フロントコイルスプリングのみ。これでは交換のしようがない。そこで社外のアイテムが好まれている。各社純正形状のタイプも近年ラインアップしてきているが、せっかく交換するのなら車高調にしたいという方が多いようだ。とはいえさすがにベタベタのシャコタンにするのではなく、あくまで走行性能優先、走りに合ったセッティングにしている。
まとめ:アフターパーツがGT-Rオーナーを支えている面も
パワー系だけでなく、足まわりに関しても純正部品の製造廃止が進んでいる。しかしニーズがあれば供給もある。純正で直しようがないものは、たいがい社外パーツが開発されている。もちろん、社外品がなくて困っている部分もあるが、それもプロショップやチューニングメーカーがなんとかしようと、現在もなお開発を続け工夫を凝らしている。「GT-Rに乗り続けたい」と強く願うオーナーは日頃のメンテナンスに気を使っているし、「GT-Rに乗り続けたいと思うユーザーを可能な限りバックアップしたい」とアフターメーカーやプロショップが全力でサポートしている。R32の発売から32年。今なお第2世代GT-Rはチューニング界の、そしてクルマ好きの中心を担う存在なのだと改めて思う。