2輪2ストで青春謳歌の若者も
締めは番外編でバイクの2ストローク車を取り上げたい。1970年代にアメリカで強化された排ガス規制を受け、ヤマハが最後を飾る2ストとして開発したRZ250だ。
ボア×ストロークは当時のレースエンジンを踏襲した54㎜×54㎜、水冷2ストローク並列2気筒のレイアウトで35psを誇っていた。クラス最高レベルのパワーに加えサスペンションや軽量化も妥協せず、排気量に勝る4ストロークの400ccとも互角の走行性能で、結果として他メーカーも次々に2ストのモデルを発売。RZ250のデビューは1980年で翌年に排気量を350ccに高めたRZ350、さらに125ccや50ccといった小排気量モデルも追加される。
1980年代のバイク文化を牽引した名車のひとつであり、もっとも排気量が小さいRZ50は国産で最後の2ストスポーツモデルとして、2007年の自動車排出ガス規制まで生産され続けた。
マフラーチャンバーから立ち上がる白煙の匂い、2ストロークエンジンには、いい味がありました。