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コロナ禍の今「自転車」がブーム! アウトドアでも超重宝する「マウンテンバイク」の選び方

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TEXT: 酒呑童子  PHOTO: Photo AC

初めてのMTBは、どの価格帯を狙う?

 これからMTBに乗る場合、ハードテイルなら10万円クラス、フルサスなら20万円クラスの完成車を買えばまずは問題ないだろう。このクラスはほぼアルミフレーム。ちなみにカーボンやクロモリのフレームは高い。注意したいのは数万円以下の場合「MTB風」自転車の位置付けで、オフロードを走れない場合が多い。こうしたMTBのフロントフォークにはオイルダンパーが採用されていないこともあるので注意したい。

 フルサスかハードテイルかも悩みどころだ。メカ好きはどうしてもフルサスが気になる。しかし日進月歩のフルサスは2~3年でデザイン的にも古臭くなってしまう。その点、ハードテイルは古臭さを感じにくいメリットがある。結局は、予算と好みで別れるところだろう。どちらもMTBの楽しさは満喫できる。

 ほぼ数年でトレンドが変わるMTB業界。早いスパンで規格が新しくなるのだ。リヤの変速機も、ついこの間までは10速が主流だったが、11速になり、現在は12速となっている。このため、古い規格のMTBを購入すると、後々スペアパーツ調達にも苦労することになる。最新の完成車を買っておけば、まずは安心だろう。

非日常での開放感がMTB最大の魅力

 いずれにせよ、MTBの魅力はずばり、フリーダムな開放感だ。クルマやモーターサイクル、ロードバイクでは行けないところに行ける自由がある。スキルさえ身に着ければ階段も降りることができる。そして何よりも山の中で味わう非日常感は現代人にとってストレスを解放する瞬間でもある。スポーツとしての魅力は、自転車を漕ぐということはもちろんだが、山の中の下りはスキーにも近い感覚がある。そして何よりも美容と健康にも良い。筆者はMTBで片道1時間程度の通勤を行なったが、4カ月で10kg近くの減量を達成。以前は健康診断で成人病のオンパレードだったが、おかげで問題のある箇所がなくなった。

 また、MTBはメカメカしい自転車である。サスペンションやブレーキなどクルマと共通する内容も多く、メンテナンスも楽しいものとなる。さらに各パーツをアップグレードする楽しみもあるのだ。クルマで言えばチューニングやカスタマイズの領域で、完成車として購入したMTBも自分流にカスタマイズする楽しみもある。

 初めてMTBを購入するなら、MTB専門ショップに相談することが確実だし、今後のカスタマイズ面でも何かと頼りになる。クルマの世界のチューニングショップと同じで、最初は敷居高く感じるかもしれない。しかし現在のMTB専門ショップは、一時期の大きなブームの後も生き残ってきたショップが多い。それだけに確かな技術とノウハウがあるはずだ。

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