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実はあなたも「予備軍」かも?「あおり運転」の加害者にならない「シンプルな解決策」とは

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TEXT: 戸塚正人  PHOTO: (株)マンハッタンピーブル、Auto Messe Web編集部

前のクルマはすべて邪魔! 制限速度+αで煽られる

 筆者も例外ではない。職業柄、安全運転遵守。一般道ではできる限り周囲に気を配り、ほかのクルマや歩行者、自転車の迷惑にならないよう、卑屈なほど遠慮がちに走っている。が、それでも煽られるときは煽られる。

 ルームミラーに収まりきらないほど背後にクルマが急接近。しばらくすると、なにやら車体を大きく左右に振り始める。典型的な煽り運転だ。

 ノロノロ走っていたわけではない。いわゆる、周囲の交通を妨げない程度の速度。制限速度+αで走っていても相手にとっては邪魔な存在なのだろう。「どけどけ!」とばかりに執拗に煽りを繰り返す。前車を煽るスズキ・スイフトスポーツ

 この程度のことは、誰だって少なからず経験したことがあるはずだ。

「深夜のバイパスで青信号を通過した時のことです。信号待ちをしていたクルマが、急発進してコチラを追走。先の赤信号で止まった途端、相手が降りてきてワケのわからない言いがかりをつけてきたんです。しまいにはドアを蹴られ、凹んだので警察を呼びましたけど……。相手は残業で疲れていて、イライラしていたと言っていました」(アルバイト・27歳)

「私はサンキューハザードを使わない主義。手をあげて、ありがとうの意思を伝えるのですが『譲られたら必ずハザードを出せ!』という人に出くわすと厄介です。合流や車線変更でハザードが出ないことが気に食わないのでしょう。グイグイ車間を詰めてきますから」(会社員・40歳)サンキューハザード

「制限速度を少し超えるくらいのスピードで走っていたら、某輸入スポーツカーが凄い勢いで迫ってきて、コチラをせっつき始めたんです。何があったか知りませんが、勝手にイライラをコチラにぶつけている感じ。ヘンな人とは関わりたくないので、クルマを左に寄せてやり過ごしました」(フリーター・29歳)

 そう。君子危うきに近寄らず。

 相手にしても事態を悪化させるだけでなんの解決にもならない。「倍返し、十倍返し」はドラマの世界だけでいいのだ。

身に覚えがなくてもじつは怒りをかっている

 この手の記事は、煽られる側=被害者の立場で語られることがほとんどだ。しかし「煽られるほうにも非がある」という意見も少なくない。

 確かに。事故ればクルマがダメージを受けるだけでなく、人がケガをしたり最悪死んでしまうことだってある。いい加減な運転に怒りを覚えて、思わずそれを相手にぶつけてしまう可能性は否定しない。

「危ない車線変更はやめてほしいですね。急に割り込んでこられるとヒヤッとして、イラっとします。もっと酷いのになるとウインカーすら出さない。これで相手に追突したら、コチラも前方不注意を問われるわけでしょ?」(店員・38歳)ウインカーを点けずに車線変更をしていくトヨタ・エスティマ

「まだ二十歳代のころの若気のいたりです。信号で右折待ちをしていた時のこと。安全に曲がれるタイミングをはかっていたんですが、よほど急いでいたのか、後方の(右折)車が強引に私のクルマを追い越して曲がって行ったんです。ヘタをしたら私のクルマと接触していました。さすがに、この時はパッシングを浴びせて煽りまくりました。助手席に乗せていた母親が『やめて!』と泣き叫んだことで我に返りましたが……」(金融・42歳)パッシングは相手を威嚇する行為になることも

「高速道路の走り方を知らな人、ルールを守れていない人が多過ぎると思います。一番右の追い越し車線を、制限速度を大きく下回るスピードで延々と走り続けているクルマにはイライラさせられます。それで後ろはつかえて、安全な車間距離が保てなくなる。で、しかたなく走行車線に移って追い越さざるを得ない。さすがに煽ったりはしないですが、こういう人は教習所に通い直したほうがいいですね」(不動産・50歳)走行車線がガラガラでも追い越し車線を永遠と走ると相手のイライラに繋がることも

 確かに筆者も過去に同じような経験したり、「なるほど」と思える事例もある。怒りを覚えるのはもっともだ。

 考えてみるとこうした光景は、たまにしかクルマを運転しなかったり、経験が浅い、運転に慣れていないドライバーが問題を引き起こしているケースが多いような気がする。相手がヘタッピなのだと考えれば「しかたない」。諦めがつく(かもしれない)。

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