ブランドにこだわるならひと通り集めたいグッズ群
折りしも自動車メーカー以外のEV市場への参入が取り沙汰されていたりする。Appleも今や“電話”や“腕時計”のブランドでもあるけれど、もともとはコンピュータのメーカーだった。かなり以前、デニーズでラーメンや和定食を注文している人の姿を初めて見たときの衝撃は相当なものだったが、そういうことをも肯定し、既成概念にとらわれず何事もフレキシブルに受け入れて楽しむくらいでなければ、人間、世の中を上手く生きていけないのかもしれない。
少し論旨が違うのは気にしないでいただくとして、言いたかったのは、ナルディが靴を出したことを初めて知ったときに筆者には軽い衝撃が走ったということ。ただしそれは、デニーズのパーコー麺とは失礼ながら訳が違い、感動に近いもの、だった。
ステアリングだけではないナルディのグッズ
つまり以前にも書かせていただいたが、筆者自身、自分のクルマでナルディは(モモも)気に入って使っていたユーザーのひとりだった。そんなユーザーにとって、“ドライビングシューズ”と銘打ったステキなタッセル付きスリッポンがナルディから発売されたとなると、気にならないはずがない。
おまけに(いつも個人的な話で大変恐縮だが)筆者は、どちらかというとモノは揃えたくなるタイプ。となればなおさら、せっかくステアリングがナルディなのだからシューズも……自分用のサイズはあるし……ブラックとブラウンの2色があるなら両方……と、妄想を膨らませた憶えがある。
さらにカーフスキンのドライビンググローブ、キーホルダー、ついでにシフトノブまで手に入れればスッキリとキレイに揃うではないか……と。結局その時には、今のアップルウォッチに手を出していないのと同様に別の愛用している靴のブランドがあったために“購入”は見合わせた。
たまたま行きつけだったカーショップで見つけたキーホルダーをひとつだけいただくに留めたというのがこの話のオチだが、いい意味でそういう商品戦略のもとに用意されたのがナルディのステキなドライビングシューズだったのだと思う。
実はアルミホイールも販売していた
ちなみにナルディでは、アルミホイールも展開があった。カタログを見ると、1ピースタイプ、3ピースタイプと2種類の用意があり、わりとプレーンなデザインでセンターキャップにはあの“ND”のロゴが燦然と輝く。
シューズもナルディなら肝心のクルマの“足元”もナルディで……そんな意見が当時の社内向け企画会議で出て商品化されたかどうかは知らないが、クルマのトータルコーディネートということでは自然な流れといえる。
ちなみにキャッチ画像に使っているキーホルダーはいずれも筆者の“私物”だが、ひとつは前文で登場させた“当時モノ”のキーホルダー、もうひとつのナルディウッドのミニチュア版(パッケージも本物を縮小させたデザイン!)は、ごく最近、ネットで見つけてひと目惚れして手に入れたもの。そういえばナルディは、NAロードスターのオプションカタログに、ステアリングとシフトノブが純正扱いで載っていた。