大井貴之選手は出場断念? マシントラブルで予選を走れず
第99回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(通称:パイクスピーク)の予選が、6月22日(火)からの3日間にわたって開催され、全エントラントの予選タイムが決定した。
コロラド州にあるパイクスピークを舞台に行われているパイクピーク・インターナショナル・ヒルクライムは、この山を誰が一番速く登るか、を競うヒルクライム・レース。世界で最も歴史があると言われているインディアナポリス500マイルレースに続く世界で2番目に古いレースであり、その初開催は1916年という。
27日(日)の決勝前にエントラントのための練習走行の時間が設けられている。22日からの3日間、日の出前の朝5時半から1日3時間ほどの練習走行では、コースをアッパー・ミドル・ロアの3つに分割。エントラントもクラスごとに3つのグループに分け、それぞれのグループが順に3分割のコースを3日間に分けて走行するというカタチとなっており、そのロア・セクションの走行のタイムがそのまま予選タイムとなる。
22日、23日ともに好天に恵まれたものの、24日は朝から雨。走行時間の後半には路面が乾き始めたものの、この3日目の予選組は軒並みタイムが伸び悩んだ。一昨年の優勝者ロビン・シュート選手(#49 2018年式Wolf GB08 TSC-LT0)の3分55秒149がこの最終日のトップタイム。
そして、VWのI.D.Rパイクスピークでコースレコードを出しているロマン・デュマ選手(#38 2019年式Porsche 911 GT2RS Clubsport)は3分56秒164といった具合。
結果、このパイクスピークに長年参戦し、「山の男」の称号を何度も受けているポール・ダレンバック選手(#98 2006年式PVA-003 Dallenbach Special)が23日に走行した3分52秒497が予選トップタイムとなった。タイム順で言えばコーディ・ワショルツ選手(#18 2013年式Ford Open)が2番手となる3分52秒880、ラファエル・アスティア選手(#991 2015年式Porsche BBI Turbo Cup)の3分54秒605が3番手となった。
日本から参戦するサムライスピードの大井貴之選手は、参戦する日産リーフe+の電気系トラブルのため車両を走行させることができず、予選不出走。パイクスピークの予選はこれで終了し、25日(金)に最終の練習走行があり、走行のない休息日を挟んで27日(日)朝7時半から決勝がスタートする。