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現行86&BRZがもっと楽しくなる! HKSの最新ターボキットの全容を公開

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TEXT: 橋本洋平/Auto Messe Web編集部  PHOTO: 増田貴広

完全車検対応のキットで現行モデルが大幅進化

 新型GR86&BRZに注目されがちだが、現行モデルもまだまだカスタマイズベースとして楽しい1台である。エンジンパーツから足まわり、電子系アイテムまで豊富なチューニングパーツをラインアップするHKSが、現行モデル向けタービンキットを2種類発表! その詳細と実力に迫ってみよう!

新タービン2種類をラインアップし7月発売予定!

 次期型が登場することが見えた段階にありながら、HKSは現行モデルに対して新しいボルトオンターボキットを間もなくリリースする。このアイテムはタービン本体、配管、インタークーラー、そしてエキマニ&キャタライザーをセット販売。それにフラッシュエディターなどの燃料調整システムを加えるだけで、気軽にターボが楽しめるように考えられている。正式な価格はまだだが約60万円(工賃別)で大変身が可能となるようだ。

 興味深いのはこのキットが排ガス試験まできちんとクリアした形で提供されているということだ。ターボといえばエキゾースト側にタービンを装着することになり、それに従い触媒を含めてノーマルの配管を使うことはできない。そこでスポーツキャタライザーまでセットでキットを構築し、試験をクリアさせることで完全合法化を達成したというわけだ。現在のところアプライドHを除く後期モデルが排ガス試験をクリア。今後は前期モデル、そして排ガス試験方法が変更になった最終モデルのアプライドHについても試験を順次クリアしていく予定とのこと。

ストリート向けとタイムアタック仕様の2種類

 余談だが、86&BRZのパワー系チューンでは、ターボかスーパーチャージャーかで悩む方もいるだろう。違いはターボは排ガスによってタービンを回すのに対し、スーパーチャージャーはエンジンのクランクシャフトが生み出す力によって過給器を回転させるシステム。よって、排気側をチューニングする必要はなく、リーズナブルにパワーアップができるというメリットがある。しかし、エンジンの動力を使うため、エンジン本体に負担がかかりやすく、温度上昇がしやすくなるなどのデメリットもある。

 さて、新しいタービンキットの詳細スペックについては、タービンは2種類。想定出力250psのGT4525と350psのGT4135がラインアップされる。GT4525は街乗りからワインディングなど、トルク不足を解消して気持ちいい走りが可能になる。対してGT4135はGT4525に比べ高回転域での加速が欲しい人向け。GT3-RSほどのパワーは必要ない場合にピッタリだ。では、従来からラインアップされている「GT3-RS」との違いは何か?

 GT3-RSはポン付けというよりセッティングが前提のキット。想定しているトルク&パワーも異なるためミッションを始め、負荷がかかる部分が増えるのも事実。ストリート仕様というよりタイムアタックなどに向いている。しかし今回新たに登場するターボキットはストリートでも扱いやすいものになる。また、インジェクターやエアフロ、燃料ポンプ、圧力センサーは純正のまま使えるというのもうれしい(ただしGT4135で290ps以上の出力を狙うためには燃料系のグレードアップが必要)。また、クラッチは強化する必要があるので注意しよう。

小振りなGT4525仕様の走りをチェック!

 今回は小振りなタービンで低中速を得意とするGT4525に試乗したが、そのイメージは86&BRZとはまるで異なる。もっとも近いのはS15シルビアの俊足ぶりである。

 スタンディングスタートからアクセルのツキは良く、3000rpmあたりで強烈に蹴り出す感覚が豊かだ。ノーマルは標準タイヤを装着していればアクセルで積極的に姿勢変化を生み出せるが、今回のクルマのようにハイグリップタイヤ+車高調といったシャーシ勝ちなクルマになった場合、アクセルをいくら踏んでも何も起きないのが常。だが、GT4525仕様はアクセルでリヤをコントロールできる感覚にあふれている。メカチューンとは明らかに違う低速の蹴り出しの良さはかなりの魅力だ。また、アクセルオフのときに得られるバックタービン音もなかなか。86&BRZでは得られなかったチューニングカーらしい音が楽しめるのもこのキットの面白さだ。

 ただし、6500rpm以上の高回転は伸び感が頭打ちする傾向にあることも事実。そこを求めるならGT4135仕様ということになるだろう。その場合、ピークパワーは稼げるが、低速トルクは劣る傾向になるそうだから、自分の使い方やステージに合わせたチョイスが必要だろう。ここまでパワーアップをするとクーリングや駆動系が心配になるが、今回のクルマはオイルクーラーをセットしていたため、回し続けていても水温、油温ともに安定していたからひと安心。

 

設定ブーストはミッションの許容トルクを計算して弾き出し、そこに合わせた値を推奨値としている。その数値は3500rpm前後でトルク35kg–m。これを超えないように仕立てたこと、そして改めて完全合法チューンで登場させたことは、トータルチューニングメーカーのHKSならではの仕上げ方なのだ。

 ちなみにHKSでは8月31日(火)まで「HKSビッグパワーキャンペーン2021」が開催されている。期間内にハイパーマックスSを含む車高調やマフラーを購入。商品に添付されている応募券からネットで応募すると、もれなくHKSのオリジナルバッグがもらえるという。さらに抽選で4名には「京商ミニッツ HKS Gr.A GT-R#87」が当たるのだ。また、各アンテナショップでもお得なキャンペーンを展開しているので、そちらも確認してほしい。チューニングを考えているなら、今が断然お得なのだ!

【お問い合わせ】
HKS(エッチ・ケー・エス) https://www.hks-power.co.jp/

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