競技車両開発のノウハウが注入されたモンスタースポーツのコンプリートカー
アグレッシブなドライビングスタイルから付けられた愛称は「モンスター田嶋」。パイクスピークなどの国際ヒルクライムの舞台で長年にわたり活躍し、日本が誇るレジェンドドライバーのひとりとして知られる田嶋信博さんに与えられた名声です。その田嶋さん率いるモンスタースポーツでは競技車両開発のノウハウを惜しみなく投入した、コンプリートカーを販売しています。
納車時からカスタマイズカーに乗ることができるコンプリートカーの魅力
新車をベースに車種毎に専用設計されたパーツが組み込まれているコンプリートカー。ハードとしてトータルバランスに優れているのはもちろんですが、そのブランドのファンであればデモカーに乗っているかのような高揚感は堪らないものがあります。
コンプリートカーのメリットは、高い完成度を誇りながらもそれぞれのパーツを単品で取り付けていくよりトータルで安く済み、購入時には新車と同様の低金利クレジットを使うことも可能です。
また、自身でカスタムするときに困る、外した純正部品の処分に悩むことがないエコな一面も併せ持っています。そして新車保証がそのまま受けられる「安心」とともに、モンスタースポーツのようなネームバリューのあるブランドのコンプリートカーなら、将来クルマを手放すときの下取りの面でも有利なことは言うまでもありません。
エブリイワゴンのコンプリートカーは2シリーズ/3タイプを設定
モンスターといえば走りにこだわったアルトワークス、スイフトスポーツを核としたコンプリートカーが有名です。それぞれにスタイル重視のユーザーに向けたライト仕様から、吸排気系からサスペンションまでしっかり手の入った本格派コンプリートカーまで、多様化するニーズに寄り添ったグレードが用意されています。そしてジムニーやエブリイワゴンにも、モンスター渾身のコンプリートカーが用意されています。ここでは、異色モデルと言えるエブリイワゴン(DA17W)のコンプリートカーを紹介します。
エブリイワゴンに用意されるコンプリートカーはふたつのシリーズに大別され、グレード展開は計3タイプとなります。もっとも「らしさ」が強調されているのは、エクステリアとフットワーク、機能面すべてにモンスタースポーツのエッセンスが注入された「AERO TOURER」(エアロツアラー)です。
その名のとおり、専用設計のフロント「エアロダイナミクスバンパー」と、ルーフ後端の「GTウイング」が勇壮な仕様です。
バンパーは下へ20mm延長させることで高速域での安定性を向上させているのが特徴です。アルトワークスのコンプリートカーにも通じる、大きく採られた開口部が冷却性能への寄与と迫力をアピールしています。現状ではパワー系に関してのメニューはありませんが、チューニングシーンで熟成が進んでいるR06Aエンジンですから、そのポテンシャルは十分です。ちなみにこのバンパーは、純正フォグがそのまま使える親切設計を採用しています。