開発能力は多くのスポーツパーツへも展開
WRCでスバルと手を取り合ったことで、以前オートメッセWEBでも紹介した初代インプレッサをベースとしたプロドライブP1やスバルR1をベースとした試作車のP2、さらには2代目インプレッサWRX STiに設定されたプロドライブスタイルなどの発売により、スバルファンからは一目置かれるメーカーだ。
ちなみに1998年に登場したスバル初代プレオRSに搭載されたマニュアルモード付i-CVT「スポーツシフト」の名称はプロドライブの登録商標で、以降3代目、4代目レガシィ、2代目フォレスター、2代目インプレッサなどのマニュアルモード付ATの名称は「スポーツシフト」に統一されていた。
一方プロドライブブランドのスポーツパーツはブリヂストンリテールジャパン株式会社がプロドライブ社のライセンス契約を受け、製造、販売を行っている。ブレーキシステムや車高調整式サスペンションをはじめ、鍛造アルミホイールはその精度の高さから多くのユーザーから人気となっている。
プロドライブ=スバルと思われがちではあるが、現在発売されているスポーツパーツのほとんどは、スバル以外の国産各メーカーのスポーツモデルに適合するアイテムが数多くラインアップされている。とはいえ、プロドライブというブランドはWRCでのイメージもあり、スバルオーナーから人気が高い。特にプロドライブブランドのホイールは、古くから5H PCD100というスバル車ならではの少数派の規格にも適合するものが多く設定されていることも人気の秘密だ。
ただ、最近ではトヨタ86やトヨタプリウスなど、人気モデルがこの規格としていることもあり、以前ほど選択範囲が狭いということもなくなってきたが、依然スバルオーナーからのプロドライブブランドの神話性は高いといえる。