もう1台のハチロク「秋山レビン仕様」【カローラレビンGT-APEX/AE86 オーナー:大谷貴博サン】
頭文字Dには、拓海のトレノのほかにAE86が2台登場しています。その1台が、秋山 渉(あきやま・わたる)の乗るレビンです。過給機チューンにこだわっておりターボのみならず、スーパーチャージャー(なぜかインタークーラーレス)で武装していました。
そんなストイックな秋山に惹かれレプリカしているのが大谷貴博サン。父親から譲ってもらったレビンを、スポイラー一体のリヤゲートに換装し秋山仕様に。今後はフロントバンパーの白黒2トーンをより原作に忠実に塗り分けたい意向とのこと。履いているのはドリドリメッシュでですが取材当日、偶然にもドリキン土屋サンと遭遇して驚いていました。
コーナリング速度こそ正義! 拓海が苦戦した【カプチーノ/EA11R オーナー:池内 潤サン】
劇中では、ラリードライバーの坂本が乗るスズキ・カプチーノ。格上のライバルマシンと闘ってきた拓海が、その軽さゆえのコーナリングスピードの速さに攻略を手こずったシーンが印象的でした。結果として拓海は勝ったものの勝負ドコロはパワー差を活かしたストレートでの勝負ということで、若干の消化不良もあった対戦ではありました。
新車で売っている頃から憧れていたオーナー池内 潤さんはこのカプチーノに11年前から乗っています。ここ1、2年でだんだんとパーツ供給の雲行きが怪しくなっているのが悩みのタネです。
Forth Stageの文太仕様【インプレッサWRXタイプR STiバージョンV/GC8 オーナー:高橋 忠サン】
埼玉から参加した高橋 忠さんが乗っているのは、拓海の父親、文太のGC8インプレッサです。いまや拓海がバトルしたライバル車両だけでなく、このような「身内」の車両のレプリカもポピュラーになりました。楽しみ方の多様性を象徴しています。
コミックとOVA版ではボディカラーが異なっているのですが、高橋さんが目指したのは「頭文字D Forth Stage」仕様。チェリーレッドの六連星フロントエンブレムと、フォグカバーのSTIロゴが特徴となります。ベースはWRXタイプR STiバージョンVですが、ほとんどが22B風に改造されてしまうケースが多く、程度のいいクーペを探すのに苦労したそうです。
友人の、パンダトレノにのる群馬県在住「空っ風」さんと「藤原親子ミーティング」をしながら過ごすのも至福の時です。
当たり前ですが文太がいなかったら拓海はこの世にいないし、豆腐屋の配達を手伝わせなかったら関東に名を轟かすドライバーにもなれなかったはずで、文太の存在はあらためて大きいと感じます。ストーリーの途中ではトレノからGC8に乗り換えるかのような「匂わせ」もありましたが、そんな「たられば」を想像するのも楽しいですね。何度噛んでも味がするのが「頭文字D」の世界なのです。