フィット3ハイブリッドの潜在能力は?
ホンダのものづくりセンター(旧本田技術研究所)の若手メンバー有志による自己啓発チーム「ハイブリッドレーシング」は、先代フィットハイブリッドをN2規定にモディファイしたレーシングカーで「JOY耐シリーズ(モビリティランド主催)」に参戦している。 去る2021年6月26〜27日、2年振りに開催されたエンジョイ耐久7時間レースに挑戦した。エントリーしたクラス1は現行フィットハイブリッドも名を連ねており激戦が予想されたが、結果やいかに?
取材協力:YOKOHAMA/HPI
ハイブリッドレーシングの目標は「JOY耐総合優勝」
そもそもこの「ハイブリッドレーシング」とはどのようなチームなのか? かつて初代シビックハイブリッドをレーシングカーに仕立てJOY耐に参戦したのを皮切りに、2代目シビックハイブリッドはニュルブルクリンク24時間レースにも挑戦するなど、華々しい戦績を持つ。今回のフィットハイブリッドは2014年からJOY耐に参戦しており、レジェンドドライバーである高橋国光さん、津々見友彦さんもステアリングを握っている。
戦績としては、エンジョイ耐久(7時間)とミニエンジョイ耐久(2時間)に参戦しており、後者のレースは2015年、2017年、2020年に総合優勝している。長丁場であり、メインのエンジョイ耐久は一度も総合優勝した経験がなく「今年こそ」というのがハイブリッドレーシングの悲願なのだ。 今回のドライバー編成はホンダの若手メンバーと筆者含むメディア関係者だ。ホンダ若手メンバーのエースドライバー堀内康弘さんは某ワンメイクレースにも出場するほどの実力派。筆者は堀内さんに乗り方を教えてもらいつつ、決戦に臨んだ。