専門店も納得の最新技術で大人気!
ホイールを変えたい。カスタマイズの最初の一歩として、まずは足元のオシャレを考える方が多いだろう。いわゆる定番と呼ばれるモデルがいいのか、それとも少し個性的なタイプが好みか。選択は自由であり、世の中には選択肢が数え切れないほどある。そんな豊富なホイールの中で今、多くのユーザーから注目を集めているのがボルクレーシングの「G025(ジーゼロニーゴ)」だ。一見、普通の2×5本スポークデザインに見えるが、実はこの中に「メイド・イン・ジャパン」の凄い技術が隠されているという。その秘密は一体何か? 石川県を中心に北陸の足元カスタムを支える老舗「カルバン野々市本店」で話を伺った。
G025は強さと美しさを兼ね備えた異端児
「愛車のホイールを換えたい」と思ったとき、最初に決めるのは「どんなデザインのものを選ぶか」だろう。恐らくインターネットを駆使し、雑誌をめくり、お気に入りのひとつを見つけるはずだ。そんな口コミ的な広がりで、今や納期まで数か月待ちと言われているのがボルクレーシング「G025」である。2×5本スポーク、いわゆる「Y字」を組み合わせたデザインは、さほど新しいものではない。とはいえ正面から見たときの繊細なスポークのイメージと、斜めに視線を移せば頼もしい太さは「造形物」としての機能美を感じさせる。
さらに、あまりホイールを知らない方でも、G025は何かが違うと感じるのではないだろうか。その感覚は大正解で、実はホイールとして常識では考えられない手法を採用している。最大の注目はスポークの付け根にある。本来、2×5本スポークの場合、ナットホールをY字とY字の間に置くのが定石だ。
クルマが走っているとき、ホイールとタイヤはグルグルと回りながら地面に接地している。つまり、外周から内側に向けて力が掛かっているというワケだ。そうなれば、ホイールの中で一番力が掛かる場所はどこか? 答えはスポークの付け根部分。そこにナットホールを設ける=穴を開けるというのだから大胆至極。もっと言ってしまえば、ナットホールだけでなく、軽量化するための肉抜き「ウエイトレスホール」まで設けている。となると「もしかしてこのホイール弱いのでは?」と考えてしまうだろう。確かに、力が加わる部分に穴を開けるなど、今までの常識では考えられないデザインである。
しかし「G025」は強い。JWL規格は当然のこととして、「ボルクレーシング」ブランドを展開する「レイズ」が独自に設けている基準「JWL+Rスペック2」をクリアしているのだ。レイズと言えば、日産R35GT-Rの純正ホイールを作っているメーカーだ。その技術と信頼性はそれだけで十分おわかりいただけるだろう。最新の解析技術によって無駄な部分をそぎ落とし、かつ高剛性と耐久性を確保している。そうしてできあがったのが「G025」なのである。
プロが感じた大きさを「魅せる」工夫
話は変わるが「ボルクレーシング」というブランドは往年のファンから見れば「ガッツリとスポーツ志向」という印象が強い。6本スポークのTE37シリーズなどは、サーキット走行も見据えた超軽量/高剛性が特徴だ。スポーツモデルに乗っているユーザーが憧れるモデルだ。しかしG025は同じブランドでもTE37とは一線を画す。
「G025に始まるGシリーズは、ボルクレーシングでもTE37とはまた違った流れになります。ホイールとしての高機能を持ちつつ、刺激的なフォルムが魅力です。Gシリーズは最新の解析技術を用いて、無駄な部分をそぎ落とし、エモーショナルな形状を実現しました」とボルクレーシング企画開発部の高下貴行氏は語る。G025をよく見れば、ボルトホールやその横のウエイトレスホールだけでなく、さらにスポーク付け根にも軽量化のための穴を開けていることがわかる。このデザインについてはカルバン野々市本店の松本崇大氏も驚きつつ、納得と言ったところ。
「確かにホイールの強度を考えると、これらの外部からの入力が集中する場所に穴を開けるのは難しいことだと思います。ここを肉抜きしたのはレイズさんの技術の高さを感じさせますね。さらにセンターに向けて落ち込むコンケーブデザインもボルトホール付近をえぐっていることでより強調されているようです。近年、コンケーブデザインを求める方が増えていますし、幅広い層のお客さまに好まれると思います」と語ってくれた。
さらに松本氏いわく、G025の魅力のひとつとして、外周をグルリと囲むリムエッジDC(シルバーに見える部分)を上げている。
「黒いタイヤとダークな色のホイールを組み合わせた場合、装着すると境界線が曖昧になってしまいます。せっかくインチアップしても、ホイールが大きくなった感じが出ないこともあるのです。その点、リムエッジDCによってホイールの大きさが強調されるのは、クルマに装着したときに映えると感じました」
実物を見てプロに相談するのが最善法
ホイール単体でデザインを見た場合と、実際に愛車に装着した場合では、印象が違ってしまうことがある。だからこそ、写真ではなく実物を見てから購入を決めることをオススメしたい。今回取材にご協力いただいた「カルバン」は石川県、富山県、新潟県に9店舗を構える地域密着型のカー用品専門店。野々市本店にはボルクレーシングだけでなく、レイズの幅広いモデルがズラリと展示されている。こうしてお目当てのホイールの実物を見て、触れられるのはうれしい限り。
「ご来店いただいたお客さまには、予算ももちろんですが、まずイメージしているカスタムをお聞きします。愛車をどのように仕上げたいかというイメージです。どのようなスタイルで、車高は下げたいのか、ホイールは何インチくらいを考えているのか。カタログの数字だけ見ていると、イメージとズレが出てしまいますので、求めるスタイルを具現化することを大切にしています」と野々市店の高桑 悟店長。
野々市店は店舗横にアライメント調整などを行うテクニカルセンターが隣接している。車高を変えた際なども、キッチリと仕上げてくれる。タイヤ&ホイールだけでなくサスペンションまで含めたフットワークの専門店なのだ。こうしたプロに頼ってホイール選びすることで、失敗することなく愛車を仕上げられる。
「石川県にもボルクレーシングと言えばTE37という昔ながらのファンの方が多いです。さらにG025が登場したことで、輸入車などにお乗りの方が注目しているのは間違いありません。ミニバンやレヴォーグなどのスバル車に装着される方も増えてきました」と高桑店長。
「大人スポーティ」なスタイルを手に入れる
では実際にボルクレーシング「G025」を装着した車両を見てみよう。
●アルファード
10J×20インチサイズで限定カラーのボルドーレッドクリアを選択。エアランナーのエアサスを投入してローダウンした低空スタイルは迫力があり、G025の差し色が抜群の効果を発揮。いわゆるミニバンのカスタマイズにスポーティさもプラスされた印象だ。
ホイール:ボルクレーシングG025(ボルドーレッドレッドクリア/DC)10J×20 IN25(スペーサー15mm)
タイヤ:ヨコハマADVAN SPORT 245/35R20
フットワーク:エアランナー・エアサス
●VWゴルフR
コンパクトなスタイルがカスタマイズユーザーにも人気の高いゴルフ。G025を装着することで、スポーティかつオシャレな雰囲気が倍増する。車高調によって少しだけローダウンしたスタイルは派手なアピールではなく、大人の楽しみ方を表現できるスタイルだ。
ホイール:ボルクレーシングG025(マットガンブラック/リムエッジDC)8.5J×19 IN45
タイヤ:ブリヂストンPOTENZA RE71R 225/35R19
その他:ビルシュタイン車高調、REMUSマフラー、レカロシート
「G025」を手に入れるなら今がチャンス!
2019年に生まれたボルクレーシング「G025」は発売から2年でその人気はウナギ上りの一途を辿っている。マットガンブラック/リムエッジDC、シャイニングブラックメタルというカラーバリエーション以外に、1年ごとに発表されている限定色も人気。2021年は深みのある赤が特徴のボルドーレッドクリア/DCを打ち出している。また、2020年の限定カラーであったダークブルークリア/DCも現在18インチのみ販売中。デザイン性と機能性を高次元で兼ね備えたG025は魅力的であり、18~20インチとサイズのバリエーションも豊富。「これに決めた!」と決意した方も多いだろう。人気モデルゆえ、納期まで時間が掛かるという状況もあったが、レイズはこれに対応して量産体制の見直しを行っているという、うれしいニュースも飛び込んできた。
さらにここでお得な情報を紹介しよう。カルバン野々市本店では7月22~25日にキャンペーンを開催するという。G025を手に入れるなら、今が絶好のチャンスと言えるだろう。スタイリッシュで高性能。常識を覆した「G025」があなたの愛車を変身させてくれることは間違いない!
G025に関するお問い合わせ
レイズ TEL:06-6787-0019 https://www.rayswheels.co.jp/
製造元 レイズエンジニアリング
取材協力
カルバン野々市本店 https://carvan.co.jp/shop/nonoichi/