純正部品などに欠品がないか
オリジナルにどこまでこだわるかにもよるが、本来付いているものがちゃんと付いているか見ておく。オリジナルにこだわるなら、欠品はないほうがいい。もし社外品から元に戻す場合、費用も時間もかかる。オリジナル部品を探すというのは想像以上に大変だ。中古車のプロフィールにも「欠品なし」という項目があるほどで、ノーマル部品が最初から付いているというのは、非常に大事ということになる。
エンジンの状態
これは絶対と言っていいポイントで、ナンバーが付いていて車検が残っていれば、試乗は可能な限りしておきたい。自ら運転できないなら、助手席同乗でもいい。試乗できない場合は、エンジンをかけてもらい、アイドリング状態から空吹かしまでしてみる。またキーをひねったときのかかり具合も見ておこう。メカは確かに交換などで直せるとはいえ、手間も費用もかかる。さらに、あとで修理すればいいと思っても基本的に部品はなくなっていくものなので、最初から調子がいいに越したことはない。
足まわり
メカの一部とはいえ、手間がかかるので放置されていることが多いのが、足まわりだ。覗くだけでもいいので、ブッシュのヤレやガタなどを見る。またホイールのデザインにもよるが、覗けるならブレーキの状態も見ておく。足まわりのガタなどはハンドルを右左に切ってみるとわかることもある。
購入するお店
最後のチェックポイントはクルマそのものではなく、店自体だ。最後にこんなことを言うのは気がひけるが、素人をごまかすのはプロにかかればなんとでもなる。「旧車はこんなもんですよ」というセリフになぜか納得したり、クルマには関係ないピカピカのショールームを見て「いい店だな」と判断したりする。
舞い上がってしまうのはわからないでもないが、「こんなもんですよ」に惑わされず、とにかくわからないこと、知りたいことは質問して答え方を見る。
また、車両そのものも大切だが、買ってからも重要なのが旧車。ほかで見てくれるところを確保しているのであればいいが、多くの人は買ったところで面倒を見てもらうのが普通だろう。それだけに、部品の確保や修理やメンテはどこでしているのか? 自社工場があるかどうかなどを確認する。
もちろん認証工場併設が望ましいが、協力工場で行うと正直に言う場合もあり。以前取材したところでは、自社工場完備といいながら、ブレハブの中に安物のフロアジャッキが置いてあるだけで、あとはオイル缶が転がっているところがあったりした。ちなみにネットの口コミは最近ではあまりあてにならないので参考程度で。
まとめ:わかる範囲で隅々までチェックしよう
旧車の程度なんて、素人が見てもわかりはしないという意見もあるが、確かに同意できる点もある。ただ、素人なりでも、見れば見るほど、リスクが下がるのは事実なので、やはりできるだけ色々と見たほうがいい。