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開催まであと4カ月! ラリージャパン2021が「ラリーガイド1」を公開

新たに岡崎スーパーSSが登場?

 ラリージャパン運営事務局は7月9日(金)、2021年11月11日(木)~14日(日)、愛知・岐阜で開催が予定されているFIA世界ラリー選手権(WRC)「フォーラムエイト・ラリージャパン2021」の走行スケジュール(アイテナリー)や走行マップなどの情報が記載されている「ラリーガイド1」を発行し、大会公式ウェブサイトで公開した。

 WRC日本ラウンド招致準備委員会による積極的な誘致活動、そして2019年に「セントラル・ラリー愛知/岐阜2019」を開催し、2010年以来となるWRCのカレンダーに復活したラリージャパンだったが、2020年シーズンがスタートすると、新型コロナ感染拡大の影響が大きくその終息が見られぬままラリージャパン2020は開催中止となってしまっていた。

 そして迎えた2021年シーズン。「ラリージャパン」はFIAのWRCカレンダーの第12戦に引き続き組み込まれている。

 今回発表された「ラリーガイド1」は、ラリージャパンを運営する事務局が、そのラリー競技会の大会開催概要を選手や関係者向けに案内するための公式文書となっており、走行スケジュールやエントリー方法、車両やパーツの日本への持ち込みといった、必要な手続きなどが記載されている。

 昨年も同様のものが公表されたが、ラリージャパン2020で予定されていたものからの変更点としては、まず、愛知県長久手市にある愛・地球博記念公園(モリコロパーク) に置かれる予定であったラリーHQ、サービスパークが、豊田市の豊田スタジアムへと変更された。

 そして、そのスペシャルステージ(SS=競技区間)および走行ルートも大きな変更があった。愛知・岐阜両県にまたがる19(総距離307.78km)のSS(スペシャルステージ=一般公道を封鎖した競技区間)、715.77kmのリエゾン区間(SSとSSの間の一般公道の移動区間)により、このラリージャパン3日間の総走行距離は1023.55kmとなっていたが、これがSSは全20ステージ(300.11km)、3日間の総走行距離は1002.90kmとなった。

 ラリーのスタートとなる「セレモニアル・スタート」は、昨年の予定と同じく愛知県庁で実施される予定で、11月11日(木)の午後5時30分からスタートし名古屋市中心部をラリーカーが通るルートとなる。

 また、今回サービスパークでのSSの設定はないものの、愛知県の伊勢神、稲武、設楽(以上12日)、額田、三河湖、新城(13日)、岐阜県の恵那、根の上、モリコロパーク(14日)といった設定がなされている。また、愛知県岡崎市の「岡崎総合中央公園」に変わって新たに「OKAZAKI CITY(SSは1.44km)」という表記もみられる。

 ラリーガイド上では詳しい内容の記載はない。しかし、昨年岡崎市で開催された「ラリージャパン1年前イベント」では、アルペンクラシックラリー(ACCR CENTRAL RALLY 2020)のギャラリーステージとして岡崎市内で「KURUWA SS」というステージが設定されていた。さらに岡崎市では、同日その同じ場所を使用してヤリスWRCのデモランも実施している。この「KURUWA SS」は、岡崎城のある岡崎公園とその周囲に広がる乙川河川敷。この場所は岡崎市の中心部にありアクセスも良く、河川敷の対岸はもちろん、岡崎公園内からもラリーカーの迫力ある走行を間近に見ることができた。それを踏まえると、明らかに山間部のSSと比較にならないほど多くの観客を迎え入れることができる環境となっている。この実績も踏まえると、このイベントで使用された「KURUWA SS」に近いステージがラリージャパンとしても設定される可能性は高いと考えられる。

 もちろん、ラリーガイド1に記載されている内容は、今後変更の可能性があり、規則的な効力はない。また、これはあくまでも競技関係者のための案内となっており、観戦エリアや観戦チケットに関する情報は掲載されていない。

 開催まで後4カ月となったラリージャパン。新型コロナウィルス感染症拡大も収まって無事に開催されることを願いたい。

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