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オイルショックを克服! 赤い「コスモAP」が歴史に爪痕を残したワケ

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎七生人,MAZDA

さまざまなロータリー、レシプロがチョイスできた

 もちろん、コスモAPといえばロータリーエンジンの話は外せない。改めてカタログに目を通すと、低公害車であることを前提に、“ハイ・パフォーマンス”と小見出しがひとつあるものの、声高に高性能車でござい! と謳った雰囲気はない。これは高性能車=ガス・イーターといったイメージや当時の空気を読みながらのことだったはずだ。搭載されたのは直列2ローターの13Bと12A、さらにレシプロケーティングエンジンの2Lおよび1.8L。このうち13Bは135ps/19.0kg−mの性能をもち、フラッグシップモデルのリミテッドに搭載、それに次ぐ12A(125ps/16.5kg−m)と、2機種のレシプロエンジンはカスタム系のグレードに搭載された。コスモAPはロータリーエンジン、レシプロエンジンがある ロータリーエンジンについて当時のカタログではサラッとだけ触れているのは、スペシャルティモデルのコスモAPらしいところ。だがリミテッドの走りに関してはハイ・ギヤリングであるためにMT車の各ギヤの守備範囲が高速側に広がりスムースで余裕がある……等の説明もある。最近ではすっかり見かけなくなったエンジンの性能曲線や5速MTの走行性能曲線等のグラフが載っているのも懐かしい。コスモAPカタログに見る選択バリエーション ちょうど大学生だった筆者は友人のコスモに何度か乗せてもらった経験があるが、走らせているとタコメーターやスピードメーターと同じように、コスモはガソリンが早く減るから燃料計の針が動くのが肉眼でわかるよね……などと半ば冗談のような話をしていたものだが、そういう意味でも実にゴージャスなクルマだった。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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