スバル・インプレッサS201 STiバージョン
スバルのワークスチーム「STI」の当初の主戦場はラリーシーンだった。だが、2000年に登場したGC8型インプレッサがベースのインプレッサS201 STiバージョンは、STI初のオンロードスポーツのコンプリートカーだった。
サーキットを意識したダイナミックかつアグレッシブなエアロパーツを身にまとい、300台限定(390万円)で発売。エンジンもECU+ブーストアップで300psまでチューニングされ、専用の車高調で足まわりも強化。STIの本格的なサーキット路線は、S201から始まった。その転換点と言える一台だ。
ホンダS660 MUGEN RA
「Honda CIVIC MUGEN RR」、2012年11月発売の「Honda CR-Z MUGEN RZ」に続く、無限のコンプリートカー第3弾として、2016年5月に登場。エクステリアは無限コンプリートカーの象徴として、フロントグリルにドライカーボンを採用。ホイールは無限オリジナルのBBS社製の切削鍛造タイプで、4本合せて-5.8kgの軽量化を達成した。サスペンションはBILSTEIN社製の車高調整式で、一段と軽快でリニアなハンドリングに仕上げてある。
それ以上に力を入れているのがインテリアだ。ホールド性を高めた専用の赤い本革シートと、無限コーポレートカラーのセンターポジションマークを配置したステアリングホイール。中央部に「無限MUGEN」ロゴを表示したコンビネーションメーターなどで、五感を刺激するコクピットを目指していた。660台限定で価格は289万円だったがすぐに完売した。