サイド系
ロックセクションや凹凸の激しいモーグルではサイドをヒットしやすい。サイドシルガードはその名の通り、サイドシル(左右のドアの真下、ボディ両サイドを構成するフレーム)を保護するためのアイテム。サイドシル部を金属製のプレートで覆って保護するものが一般的で、ロックスライダーと呼ばれるより強靭なガードも存在する。サイドシルを保護するという目的は一緒だが、激しくロックセクションを攻めるオフローダー向け。サイドステップのような形状だが、岩(ロック)でサイドシルが引っかかって動けなくなるのを防ぐために、スキッド性に優れた形状となっている。見た目もかなりスパルタンだ。
とはいえ、サイドステップの機能も捨てがたいという人も多いはず。「ARB サミットサイドレール・プロテクションサイドステップ」はステップ機能を保持しつつ、本体をフレームに固定することでサイドシルをガードすることが可能だ。フロントフェンダーをプロテクトするサイドレール付きや、車種によってはサイドレール無し(プロテクションステップのみ)の設定もある。
下まわり系
オフローディング時にヒットしやすいのが下まわり。取付位置の関係でドレスアップ効果はやや劣るが、オフローダーにとっては重要なアイテムだ。エンジンのオイルパンを保護するものや、燃料タンク、デフ、トランスミッション、アーム、ショックなど……。各アフターパーツメーカーから目的別・車種別にラインアップされている。アルミニウム合金やジュラルミン製が一般的で、純正交換or追加装着となる。写真の「ARB アンダーヴィークルプロテクション」は3分割式でフロントの下まわりから中央部にかけてガッチリガードする。
ライトガード系
ヘッドライトやウインカー、テールライトなどを保護するライトガード系のアイテムは四駆らしさを高める目的としてもオススメ。メルセデス・ベンツのGクラスに純正採用されていた格子状の金属製や同じような形状の樹脂製から、スマホのカバーのようなクリア系の樹脂製カバータイプ等などさまざまだ。
まとめ:硬派な四駆カスタムは海外や競技車両からも学べ!
四駆は過酷な環境で使用される頼もしいクルマであり、海外ではワークホースとして私たち日本人には想像できないほどに酷使されているクルマもある。そのクルマの使用目的から車両や乗員を守るため、たくさんのガード系アイテムが存在する。例えば、立木や横転からAピラーやフロントウインドウを守るアウターロールケージや、フェンダー部分をガードするアイテムなど。
インターネットで海外の働く四駆や競技車両をリサーチしてみてはいかがだろうか。同じパーツは入手できなくても愛車カスタムのコンセプト作りに役に立つはずだ。
取材協力
フレックスドリーム https://www.flexdream.jp
フレックスドリーム ARB事業部 https://www.arb4x4.jp/
ジャオス https://www.jaos.co.jp
ロードハウス https://roadhouse.co.jp