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1964年は名車の「当たり年」だった! 東京オリンピック開催年に登場した「夢いっぱいの国産車」8選

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: 日本自動車工業会/トヨタ/日産/いすゞ/写真AC/Auto Messe Web

ホンダS600

 すでにS500が登場していたが、その排気量を拡大したのがこちら。基本的にはあまり変わらないが、排気量拡大を武器にして日本グランプリでは大活躍した。ちなみに約600ccから57psなので、ほぼリッター100psだ。

S600

三菱デボネア

 三菱からも高級車が登場した。それがデボネアだ。デザインはハンス・プラッツナーという元GMのデザイナーが手がけたこともあって、アメ車の影響が色濃い。なんと1986年まで作られ、「走るシーラカンス」とも呼ばれているのはこのため。

デボネア

マツダ・ファミリア800

 マツダの一時代を築き、アクセラ、マツダ3と今でも連綿と系譜自体は続いている。そのファミリアの最初は商用バンだったのは知る人ぞ知るで、1964年には乗用ワゴンが登場。その半年後にやっとセダンが発売された。当時としては先進的だったマツダ自慢のアルミ合金を使った白いエンジンを搭載して、静かでパワフルな走りが持ち味だった。

ファミリア

日野コンテッサ

 日野のセダン&クーペのシリーズだが、1964年に2代目へとスイッチ。最初に出たのはセダンで、イタリアのミケロッティがデザインしたかなり垢抜けたスタイルが画期的だった。さらに驚いたのは直線を基調とし、エレガントさをさらに強調したクーペだ。両方とも本場ヨーロッパでの評価も高く、数々の賞を受賞している。ちなみにセダンもクーペもRRとなる。

コンテッサクーペ アメリカではかのピート・ブロックがレースに参戦していたし、その流れで日本でも三船敏郎を監督に迎えたチームサムライとして参戦しようとした。だが、車両規定をパスできず断念するという事件も起きて、話題になった。

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