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あなたは「撥水」それとも「親水」派? ゲリラ豪雨でも安心できる「ウインドウコーティング」とは

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

雨天時の視認性を高める ウインドウコーティングの威力

 夏のゲリラ豪雨や台風などで威力を発揮するのが、ウインドウコーティングだ。施工直後であれば、だいたい40km/hから50km/hで水滴となって飛んでいくので、いわゆるノーワイパーも可能。また飛んでいかなくても粒になるので視界はいいし、とくに夜はかなり見やすくなる。ウインドウコーティング また効果を発揮するのは水分だけでない。冬場でも表面に雪が付着しにくく、付いた氷などが剥がれやすくなる。ワックスが流れ落ちてきてできる油膜も防止できるなど、メリットはかなり多い。しかし、ひと口にウインドウコーティングと言っても、選ぶ際にはいろいろと注意点があるので、今回は整理して紹介しよう。

シリコン系かフッ素系かの選択

 まずは成分からで、シリコン系とフッ素系の大きくふたつに分かれる。それぞれに特徴が異なるため、購入時には成分表示を確認するなど、注意が必要だ。前者はいわゆる油分なので、撥水のレベルは高いが、持続力はあまりなく、1カ月ぐらいから次第に落ちてくる。フッ素系かシリコン系か成分の違いによる持続性の違いがある 一方のフッ素系は化学的な皮膜で撥水させるもので、持続性が高く、1年ぐらい持つことも可能だ。ただし、撥水についてはそこそこ。つまり撥水と持続性のどちらを重視するかで、選ぶようにしたい。

コーティング施工前の注意点

 いずれの成分でも大切なのは施工前の準備で、とにかく不純物は事前に除去しておく。油膜だけでなく、古いウインドウコーティングの皮膜についても、専用のコンパウンドで落としたうえで塗り込むようにするのが大切だ。なにかしらの皮膜が残っていると、液剤がちゃんと定着せず性能が発揮できないし、そもそも施工時にハジキが発生して、うまく塗り込めないこともあるなど、完璧にやろうとすると意外に大変だ。施工前にウインドウの不純物は入念に除去 肝心の水を弾くタイプについては、ボディコーティングとは違って、基本的に撥水のみ。止まっていても水の粒ができて流れ落ちていくのを滑水と言って、別扱いにする場合もあるが、こちらも撥水の一種と言っていいだろう。

親水タイプはサイドミラーでの一選択

 ただ、ミラーについては親水タイプのコーテイングもあるにはある。親水とはボディではよく使われるが、水分を弾いて水玉になるのではなく、ベタっと表面に水膜を作るタイプのこと。平らな皮膜でクリアな視界を確保しやすいが、皮膜自体が弱いため、ワイパーのあるフロントや上下するサイドウインドウには不向きで、正直扱いにくい面もある。サイドミラーには親水性を選ぶ余地はある 水膜自体もよく見ると皮膜の表面は完全な平らではなく、ウネウネとしているので、面積が狭くて細かい部分まで見えなくても構わないサイドミラーに最適というか、実質はここにしか使用できないと言っていい。

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