初代モデルで絶版に! ギャランVR-4のワゴン版
【三菱レグナムVR-4】
1996年にギャランが8代目へとフルモデルチェンジしたタイミングで、ギャランのステーションワゴン版として投入されたのがレグナムだ。ギャラン譲りの逆スラントのスポーティなフロントマスクと、3ナンバーサイズのゆとりのボディが特徴だった。
そのレグナムのトップグレードに搭載されたのが2.5L V6ツインターボの6A13型エンジン。当時の自主規制値いっぱいの280ps(ATは260ps)を発生させた。ランエボ譲りのAYCを備える4WDが組み合わされており、路面状況を問わない速さを持ち合わせていた。
ちなみに1998年1月には5速AT仕様のVR-4 type-Sをベースに専用エアロやマフラー、レカロシートなどを備えた「スーパーVR-4」も登場。エアロパーツがブラックアウトされているというメーカー純正としては攻めたカラーとなっていた。
200psの高性能NAエンジン×ダブルウィッシュボーン採用でまさに俊足
【ホンダ・アコードワゴンSiR】
90年代のスポーティワゴンの多くが過給機を装着していたが、ホンダに関してはやはり自慢の自然吸気ユニットであるVTECエンジンをスポーツグレードに搭載していた。そんなVTECエンジンを搭載したスポーティワゴンとして紹介したいのは、1999年に「SiR」が追加となった3代目アコードワゴンである。 ベースとなったセダンは5ナンバーサイズであったが、ワゴンには専用の大型フェンダーが採用されて3ナンバー化されていたほか、SiRに搭載されたのはセダンの2L F20B型に対して、2.3L H23A型となり、ハブボルトもベース車の4穴から5穴になるなど、しっかり対策がなされていたのだ。
H23A型はパワーこそF20B型VTECの200psと同等だったが、排気量の違いでトルクは+2.5kg-mとなる22.5kg-mを発生しており、ワゴンボディでありながら4輪ダブルウイッシュボーンのサスペンションと相まってかなりの俊敏さを見せてくれた。