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まるで宝石のような名車が集結! 北海道を舞台に「トロフェロ・タッツィオ・ヌボラーリ」開催

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TEXT: 山本 亨  PHOTO: 山本 亨/トロフェオ・タッツィオ・ヌボラーリ事務局

国産車は1台のみだったが注目度抜群!

 このほかT5ボディと呼ばれる前期型のポルシェ356Bカブリオレが2台、そのうちの1台はスーパー90と呼ばれるハイスペックモデル。またBMWは2台がエントリーし、1台はヘッドライトが印象的な2000CS、さらにもう1台は希少な2002Turbo。トロフェオ・タッツィオ・ヌボラーリの様子

 唯一の国産車での参加は、ホンダS800クーペだ。実はS800のクーペボディは、わずか231台しか生産されておらず、国産車の中でも超希少なモデルである。全天候型であるクーペボディは、当時「ビジネスマンズ・エキスプレス」と呼ばれ、遊びにも通勤用の足としても重宝されたスポーツカーだった。トロフェオ・タッツィオ・ヌボラーリの様子

2泊3日のコースをクラシックカーで堪能

 これらの参加車両が辿った7月16日から18日まで北海道を2泊3日したコースは、全行程549.88km。初日は、千歳空港からほど近いトランスウェブ北海道支店で昼食を済ませてからをスタートし、支笏湖班を右手に見ながらワインディングを抜けてウポポイ(民族共生象徴空間)へ。ウポポイからは海岸線を通り、登別温泉地獄谷でゴール(165.21km)。トロフェオ・タッツィオ・ヌボラーリの様子

 2日目は登別温泉をスタートし、水平線が見える地球岬展望台まで海岸線を走り、地球岬展望台でレストコントロール。その後も海岸線を走りながら内陸に入り、洞爺湖畔の「わかさいも本舗」でランチ休憩。ここでも昼食を含めてレストコントロール60分を経て羊蹄山を左手に見ながら回り、この日の宿泊場所となるヒルトン・ニセコビレッジでゴールとなる(163.15km)。トロフェオ・タッツィオ・ヌボラーリの様子

 最終日はニセコから岩内に出て、積丹半島を回り神威岬から余市にあるキャメルファームというワイナリーで、昼食のレストコントロール。昼食後は余市のインターから一気に道央道で江別まで走り、この旅の最終目的地となる江別にある蔦屋書店を目指した(221.52km)。トロフェオ・タッツィオ・ヌボラーリの様子

 参加車両はみなさん無事に、ゴールとなった蔦屋書店に到着したが、残念ながらマセラティは電気系のトラブルで最終日にスタートできず、急遽用意した別車両にて最終日を走りきった。ドライバーの佐藤氏は「来年、マセラティでリベンジを果たしたい」と熱く話していた。

 コロナ禍でのイベント開催ということもあり、主催者側はもちろんだが、常連のエントラントも「今回は断腸の思いで欠席するが、コロナウイルスが落ち着いたらまた参加したい」という連絡が多く届いていたという。主催者もエントラントも「来年こそは」を合言葉に、蔦屋書店を後にした。

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