ブレーキトラブルを抱えつつ果敢に攻め25番でチェッカー
最終ステージもスタート直後に再び後続のクラッシュによりイエローコーションとなり、50周目に再開のリスタートとなる。このあたりからヒル選手はブレーキにトラブルを抱えており、フロントブレーキへの負担が高いトライオーバルではゴールまでブレーキが持たない可能性もあったため、HREのクルーチーフのスコットは、ブレーキバランスをリヤ側に強めるように指示をし、ペースをコントロールする。
58周目を過ぎるとステージブレイクでコースに留まっていた車両が燃料の限界を迎え給油のピットインを開始。ヒル選手は給油をギリギリまで延ばし60周までに6番手までポジションを上げてイエローコーションを待つ作戦をとっていたが、61号車はさらにブレーキの不調が強まり、ペースが安定しない苦しい走行を続けていくが、待ち望んだイエローコーションは出ず、燃料の限界を迎えた76周目にピットイン。
チームは給油のみの最短ストップ作戦で素早くコースに復帰させるも、ここで給油クルーがウォールから飛び出すのが若干早く、痛恨のペナルティを受けてしまい32番手に順位が落ちてしまう。残り15周であったが、ヒル選手はブレーキトラブルを抱えながらも、果敢に攻めて25番手まで順位を上げてチェッカーを受けた。