日産 ステージアAR-X FOUR
スカイライン系のプラットフォームを共有することでスカイラインワゴンとも形容されることがあるステージア。初代モデルはかの有名なRB26DETT型エンジンを搭載した260RSというグレードも存在し、スポーツワゴンの印象が強いモデルだ。
しかし、2001年に登場した2代目モデルはそこまでのスポーティさは影を潜め、最も高額なグレードに位置していたのが通常モデルよりも40ミリ車高をアップさせ、オーバーフェンダー風のプロテクターなどを装着したクロスオーバーSUVテイストの「AR-X」だった。
ただ、見た目はSUVテイストながら、搭載されたエンジンはこのステージアのみに存在した2.5LターボのVQ25DET型エンジンで、この時代のクルマとしては珍しくドッカンターボ的な特性を持つものだった。なお、マイナーチェンジでVQ25DETエンジンはラインアップから姿を消し、AR-XはVQ35DE型エンジン搭載車に置き換えられている。
ボルボ V70 XC
質実剛健を絵に書いたようなマジメなステーションワゴン、というイメージのボルボの中型モデルV70をベースとし、1997年に登場したのがV70 XCだ。XCとはクロスカントリーの略で、のちの世代ではXC70と別車種となるが、このモデルはV70の派生車種という扱いになっていた。
V70に対して高められた車高や、専用のフロントグリルやバンパーなどがSUVテイストを高めているが、基本的なメカニズムはV70に準じており、日本へ導入されたのは直列5気筒2.4リッターのロープレッシャーターボに4速ATを組み合わせたもの。
当初は限定車であったが、反響があったのか1998年10月からはカタログモデルとなり、V70シリーズのトップグレードに君臨していた。