マツダRX-8(SE3P型)
中古車平均価格:90万円
2012年に生産終了となった最後のロータリースポーツ。このクルマの特徴は、とにかくハンドリングがいいこと。車重も1310kgと軽く、NAのロータリーエンジンでも十分速い。燃費は悪いが、FD(RX-7)よりもエンジンは中央寄りで搭載位置も低く、50:50の前後重量バランスは(フロント)ミッドシップそのもの。 ロータリーは専門店も多いので、チューニングやメンテナンスにも困らない。また、意外にATとの相性もよく、AT車もドラテク鍛錬車としておすすめできる。価格はこれから間違いなく上がってくるので、狙っている人は早めに手に入れておきたい。
マツダ・ロードスター(NCEC型)
中古車平均価格:105万円
ロードスターシリーズでもっとも大きい2L直4エンジンを積む3代目=NCロードスター。少し前までけっこう価格が手ごろで魅力的だったのに、このところロードスターシリーズ全体の中古車価格が上昇傾向だ!
ただ、維持費も安いし、程度のいいクルマでも80万円~で探せるので、まだまだチャンスはある。ドラテク鍛錬車として乗るなら、できるだけサスペンションはノーマルか、それに近い柔らかくストロークのあるアシを入れるのがポイント。むしろフルノーマルの方がベターなほどだ。 サーキットを走ると、クラッチフルードに気泡が入りやすいので、走行後はボンネットを開けてエンジンルーム内の熱気を逃がすこと。
BMW Z3
中古車平均価格:60万円
輸入車からもおすすめを一台紹介したい。1996~2003年までに生産されたBMW Z3ならだいたい60万円ぐらいで手に入れることができる。 なんといってもBMWの直6エンジン(直4もある)を積んだFRがこの値段ならお買い得。補修部品も安価な社外部品がけっこう出回っているので困らないのもメリット。ロングノーズショートデッキの古典的なレイアウトで、着座位置もやや後ろ寄りなのでちょっと独特のフィーリングだ。5速MTも選べて、十分選択肢に入ってくる。 似たようなところでは、ポルシェ・ボクスターの初期型が140万円ぐらいになってきたのでちょっと注目(MRだけど)したい。また、ホンダのS2000も魅力的だが、絶賛価格高騰中で、いまや新車価格(330万円前後)に近いぐらいになっている。
迷っているくらいなら買ってしまったほうがいいかもしれないが、ドラテク鍛錬車にするにはもったいないかもしれない。
繰り返しになるが、中古スポーツカーの値段が全般的に上昇傾向にあるので、気になるクルマがあれば、即決してしまったほうがいいかもしれない。