オススメミニバンその2/高年式でも中古車価格がこなれていてタマ数も豊富
【日産セレナ(C26型)】
そのセレナもC26型と呼ばれる、2010年から2016年まで製造された先代モデルが候補に挙がる。スライドドアの開口部は高さ1305mm、幅790mm。ステップの地上高は385mmだが、じつはそこからもう1段、地上465mmのところにフロアがある。
つまり、階段を2段上がるような乗車性になってしまう。ヒール段差は345mmとまずまずの高さで、フロアに足を運んでしまえば着座、立ち上がり性ともに悪くはない。年式的には2014年あたりを上限として選べるから、ノア&ヴォクシーより比較的新しいというメリットがある。 ただし、すでに述べたように、何故か走行距離が伸びたタマが多い。それでもさすがに人気ミニバンだけに中古車のタマ数は多く、探せば6~7万km走行の個体もありそうだ。
オススメミニバンその3/走りの良さが抜群に高く乗降性&着座性は及第点以上
【ホンダ・ステップワゴン(RK型)】
同じMクラスボックス型ミニバンとしてステップワゴンも選びやすい。狙いは4代目モデルの2009年~2015年まで製造されたRK型で、この時代のこのクラスではもっとも走りが良かったのがステップワゴンでもある。 コミコミ100万円では、2012年式が中心となるものの人気だったエアロ仕様のスパーダも探せば見つかるはず。なかには走行距離は多めになるものの、熟成された最後期型の2014年式も存在する。 スライドドア部分の開口部は高さ1230mm、幅700mmと開口部の高さ、広さではノア&ヴォクシーやセレナに譲るものの、ステップ高は390mmと低く、セレナと違い、乗り降りしやすいワンステップフロアであるのが魅力である。
ちなみにBピラーのアシストグリップは、3代目モデルに対して地上1160mmから1050mmに低められているため、背の低い親でもより握りやすくなっている。
オススメミニバンその4/ユニバーサルデザインを謳うコンパクトミニバン
【トヨタ・シエンタ(P170型)】
「いやいやスライドドア部分のステップ高がさらに低いほうが、うちの親には良さそうだ」というなら、シエンタだろう。何しろ「ユニバーサル」なデザインが売りなのである。XP17型の現行モデルの初期型、2016年モデルがラクラク手に入るのだ。
Mクラスボックス型ミニバンより街乗り需要が高いせいか、走行距離も少なめのタマが多く、さすがに新しいのでETC、リヤカメラ付きの中古車も少なくない。探せば走行3万kmぐらいのも発見できそうだ。
そして、何と言っても、スライドドア部分のステップ高が地上345mmと低いのが魅力。さすがにボックス型ミニバンではないので、スライドドア部分の開口部は高さ1135mm、幅670mmとそれほど広くはないものの、足の運びやすさでは文句なしだろう。
コンパクトミニバンのフリードや不人気のマツダもリーズナブルに狙える!
このほか、先代ホンダ・フリード、そしてタマ数が多く相場も安めですでに絶版モデルのマツダ・ビアンテ、3代目マツダMPVも候補に挙がってくるだろう。 いずれにしても、現時点の親のコンディションではなく、この先を考えて、乗り降りがしやすく、着座、立ち上がり性の面でもぴったりの1台をリーズナブルに探してほしい。両側スライドドア車は、自身の親の介護の経験からも、絶対条件と思える。