楽器のような排気音が聞こえてきそうなほどの完成度
実物をそのままミニチュアにしたかのような、精巧なエンジンスケールモデルを手掛ける日下エンジニアリング。これまで日産やマツダの名機を商品化してきたが、新たに初のトヨタ自動車、それもレクサスの最高峰スポーツモデル「LFA」に搭載される4.8L V10エンジンを発売する。
これまで日産スカイラインGT-RのRB26、日産GT-RのVR38、マツダ・ロードスターのP5-VPなど、多くのファンに支持されるモデルのエンジンスケールモデルを手掛けてきた。今回製品化するのは、初となるトヨタ車。高級ブランド「レクサス」のスポーツブランド「F」シリーズの最高峰に君臨する、LFAに搭載された1LR-GUEだ。
LFA専用にトヨタが開発し、ヤマハが生産を担当。かつて数々の勝利を重ねてきたグループCカーやF1マシンのDNAを受け継いだ、特別なエンジンである。自然吸気V10エンジンは、最高出力560ps、最大トルク48.9kg-mを発揮。国内初の500psオーバーとなり、9500rpmまで一気に吹き上がる特性も特徴のひとつだった。まるで楽器のようなエキゾーストサウンドが、世界中のファンを魅了している。
この高スペックを実現するため、エンジン内部もスペシャルな仕立てだ。ピストンはアルミ鍛造、コンロッドはチタン鍛造、クランクはクロモリ鍛造といった具合に、動きのある部品は高品質な素材を惜しみなく投入している。また、熟練のエンジニアが1機ずつ丹念に組み上げており、実際のエンジンには担当者のネームプレートが貼り付けられている。
こだわりが凝縮した、珠玉のパワーユニットをモデル化するにあたり、ヤマハ発動機が保管していた2機を借りてデータ化。ベテランメカニックが丁寧に分解したのち、細部まで徹底的にスキャニングを行っている。単純にすべてレジンで組み上げるのではなく、質感を再現するためにパーツによって使う素材を変更するほど。実際のエンジンと同様に、ひとりのスタッフが最後まで完全ハンドメイドで組み立てるというこだわりっぷりだ。
オールハンドメイドで組み立てた珠玉の1LR-GUEは、7万7000円(税込)。ぜひ、コレクションに加えてみてはいかがだろうか?
【商品概要】
1/6スケール「1LR-GUE」
7万7000円(税込)
予約開始時期:2021年7月 お届け時期:2021年9月末より順次開始
■トヨタ自動車ライセンス商品
■本体材質 レジン樹脂、アクリル、真鍮、ホワイトメタル
■台座&アクリルケース:幅260mm×奥行き170mm×高さ(ケース高)170mm
■付属品:ウォールナット高級台座(表面はカーボン調シート張り)、日本製高級アクリルケース