愛車で限界走行を楽しめるタイムアタック
今、コンパクトスポーツのタイムアタックが熱い。とくに注目したいのは「MARCH & NOTE Circuit Trial」だ。日産マーチNISMO Sと日産ノートNISMO Sが参加。それぞれにタイムアタックを行うというもの。ここに数々の伝説を残すチューニングショップ「マインズ」が参戦。ドライバーを務めるのは猪爪杏奈。この本気アタックが周囲を刺激して、熱いバトルを繰り広げている。どんなところが魅力なのか。猪爪選手自らリポートする。
ウエット路面のアタックに気分は盛り上がる!
7月4日に袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催された「MARCH & NOTE Circuit Trial 特別戦」に参戦しました。日産スポーツカークラブ主催の「SCCN JULY RACE MEETING in SODEGAURA大会」内で行われ、Legend Car RaceとZ-Challegeも併催ということもあり、当日のピットは満員御礼! 残念ながら終日雨でしたが、ウエット路面のタイムアタックにワクワクしていました。わたしはGT-Rチューニングで有名なMine’s(マインズ)のショップデモカー「MINE’S NOTE RS」をドライブさせていただきました。このパッケージで参戦は2年目なので、それぞれを説明しますね。
ステップアップシステムがあるから初心者も安心!
2017年から始まった「MARCH & NOTE Circuit Trial」はマーチNISMO SとノートNISMO Sで争われるワンメイクのサーキットトライアルです。クラスは1500Cと1600Cの編成。20分×2回のタイムアタックで総合順位を争います。
参加資格は免許証を持っていれば誰でもOK!ただし、最低限の車両装備とレーシングギアは必要です。改造クラスとノーマル(無改造)クラスがあり、ノーマルクラスはLSDやサスペンション、エンジンチューニングはできないレギュレーションです。まずはノーマルで参加し、愛車でサーキットを走る楽しさを体感してもらう。よりレーシングを楽しみたくなったら、改造クラスに挑戦。ビギナーの方には、提携のドライビングレッスン受講から勧めており、このステップアップシステムは参加者の安心と安全に繋がるから素晴らしいと思いました。
さすがの完成度で扱いやすくアタックは完勝!
「MINE’S NOTE RS」は、全体のイメージとして走る、曲がる、止まるのバランスがバッチリ。エンジンのレスポンスが非常に良くて、コンピュータやハイフロースロットルシステムなどのオリジナルアイテムはさすがの完成度。使用しているパーツ一つひとつがいいからベースが整っており、尖ったセッティングをしなくても速く走ってくれます!
タイヤはブリヂストンのRE-71RS。昨年参戦の際はドライコンディションでの走行でしたが、グリップの限界がとても高いラジアルタイヤなので、初心者から上級者まで幅広いユーザーに対してお勧めできます。
今年は初ウェット! さて結果は……。
1回目の走行、約1年振りのマシンとウェット路面に序盤はやや苦戦。終始トップに1秒ほど先行を許していましたが、最終ラップをていねいにまとめ、1分25秒677。0.425秒差をつけ1番を獲得しました! 2回目の走行は僅差の戦いでしたが、1分25秒581秒でまたもや1番! 2回ともトップを譲らず完勝で、総合優勝を果たしました! これで2連覇!「MINE’S NOTE RS」の戦闘力の高さを証明することができました!