準備万端のつもりが現場でトラブルになることも
キャンプ初心者にありがちな失敗ですが「失敗を繰り返してキャンパーは成長するもの」とは言われるものの、失敗はしないにこしたことはありません。そこで、ここでは初心者キャンパーにありがちな失敗6つを厳選し、その対策についてレクチャーしたいと思います。
テントやタープの組み立て方がわからない
キャンプ場に到着してテントやタープを組みたてようと思ったけど、想像以上の複雑さにお手上げ状態……なんて経験を持つキャンパーも多いようです。とくに海外ブランドの製品やネットショップで購入した場合、説明書が英語で書かれていて読めない、詳細な組み立て手順が記載されていなくて途方にくれる……なんてことも日常茶飯事。また、リサイクルショップで購入した場合、必要なアイテムや付属品が欠品している場合もあるので注意しましょう。
テントやタープを張るときに苦労するのが、ペグの打ち方とロープワークの難しさ。自在金具が付属しているにも関わらず、使い方がわからずにロープが緩んでしまい、テントやタープが“ピシッ”と張れずに苦労した人も多いはず。そんなトラブルを回避する方法は「予習」をするしか方法はありません。庭や近所の河原、公園(公共の場は禁止されていない場合)で迷惑にならないように事前練習をしておきましょう。
BBQの火起こしがうまくできない
キャンプのお楽しみといえばBBQ。日常とは違った炭や薪を使っての調理は美味しさだけでなく、キャンプの雰囲気を盛り上げてくれる重要なイベントになります。しかし、いざ炭や薪に火を着けようと思ってもすぐに消えてしまったり、薪や炭に火が移らずにモタモタしてしまう……なんてことも多いはず。
そんなときに威力を発揮してくれるのが着火剤です。簡単に火を起こせるだけでなく、無駄な時間も解消してくれるキャンパーのマストアイテム。着火剤を忘れてしまったろときは杉の枯葉や落ち葉、ガムテープ、ポテトチップスも着火剤として代用できることを覚えておきましょう。
グラスやお皿が誰の使っているものかわからなくなる
キャンプサイトで楽しむBBQやビールは格別ですが、ちょっと目を離した隙に自分のグラスやお皿がわからなくなった……。そんな経験をしたことのある人も多いことでしょう。飲み物やお皿を無駄に使ってしまわないよう、グラスやお皿を色分けしたり、シールやマークで識別できるようにしておけば問題は解決。
せっかく手に入れたポータブル電源が使えない
キャンプサイトでの利便性を向上させるため、電化製品を多用するキャンプが流行しています。その理由は高出力のポータブル電源が市販化され、手の届く価格帯になったことが影響しているようです。ポータブル電源はキャンプ雑誌やネットニュースでも取り上げられ、すでに手に入れたという人も多いでしょう。
また、出力×使用時間を表す「Wh」も重要で、使用することができても数分で電気を使い果たしたのでは意味がありません。ポータブル電源を購入する際は、使用したい家電の最高出力とWhに対応できる蓄電量を保持しているかを確認してから手に入れましょう。
使い終わったテントやタープ、シュラフを収納できない
キャンプ場で使ったテントやタープが付属の収納袋に入らない……。そんな不思議な体験をしたことはりませんか? 新品の場合ピッチリと収まっていたにも関わらず、使い終わったテントやタープは丁寧に畳まなければ袋に収まらないことはよくあります。フライシートやテントの角を合わせ、空気を抜くようにしっかりと折り畳むこと。また、新品時に骨組みや付属パーツがどの位置に入っていたかを忘れないように、テントやタープを広げる前に収納されていた状況をスマホで撮影しておくのも賢い方法です。
宿泊中にテントがカビ臭くて悶絶!
キャンプを楽しんだ後はメンテナンスを忘れずに。雨や夜露に濡れたテントを収納袋に入れたまま倉庫やガレージに置きっぱなしにすると、カビや腐食の原因になります。湿気を持ったま放置することでテントにカビが発生してしまい、次のキャンプで「カビくさくて眠れない」ということにもなりかねません。
メンテナンスはテントだけでなく、チェア、テーブル、バーナーやBBQコンロにも必要です。焼き肉のタレが付いたテーブルがシミになったり、チェアにカビが生えてしまうなどのトラブルを防ぐためにも汚れをしっかりと落とし、接続部分に潤滑剤を塗布しておくこと。ガス式のツーバーナーやコンロはガスの残量を確認し、少ないようなら予備のガス缶を購入しておきましょう。事前に用意しておけば、キャンプ中のガス欠で慌てることもありません。
まとめ:小さなミスでキャンプを台無しにしないよう注意
キャンプに失敗談は付きものですが、自然を楽しむキャンプでは小さな失敗が大きなトラブルに繋がることも少なくありません。もし、本当に困ったことがあるのなら遠慮をすることなく管理事務所や近くのキャンパーに助けを求めましょう。