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軽カー史上もっとも背高ノッポなのに! あえて「シャコタン」「顔面整形」の「ミラウォークスルーバン」

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TEXT: 山崎真一(YAMAZAKI Shinichi)  PHOTO: 高原義卓

 

楽にスワップ可能な同世代ではなく、新しい2代目ムーヴのパワートレインを選択

 オリジナルのエンジンはNAのみで、ミッションも4速MT/3速ATの設定。ただし、車重に対して非力なので同型式のターボ仕様&5速MT/4速ATのスワップが一般的だが、Tさんはエンジンマウントもドライブシャフトの長さも異なる世代の新しいL900型ムーヴのターボエンジンとコラムATのドッキングにチャレンジ。ダイハツ・ミラウォークスルーバン 各部を正しく動かすためにメーターやコラム、エアバックユニットなど(センターコンソールはタント用)も移植。まだ仕上げ前だというが、各部が違和感なくフィット。知らない人に「これがオリジナルだよ」と説明すれば信じてしまうくらいの出来映えだ。ダイハツ・ミラウォークスルーバン マフラーは空冷ビートル用の加工で、リヤの左右幅ギリギリにレイアウト。太目のテールエンド径がさりげなくリヤビューの存在感を主張。ヒッチメンバーはミラのボディサイズに合わせたオリジナル品で、牽引するトレーラーはラジオフライヤーを加工して製作した。ダイハツ・ミラウォークスルーバン 公道をこのままの状態で走ることはできないが、魅せる演出として周辺の小道具までこだわるなど遊び心タップリ。カスタムライフをとことん満喫しているのが伝わってくる。ダイハツ・ミラウォークスルーバン

 

ドレスアップカーとして第一線のレベルを保ち続けるのはオーナーの愛情の賜物

「とにかく変わったクルマが好きで、ウォークスルーバン歴は22~23年。以前は配達やクルマの引き取りに使っていましたが、今はイベント専用車として楽しんでいます。この車高でしっかり走れることもこだわりのポイントですね。やりたいことは今なお盛りだくさんで、何から手を付けようか、常にワクワクしています」とTさん。ダイハツ・ミラウォークスルーバン 最終型の生産終了から20年以上が経過し、イベントで見かける機会も減ってきたミラ・ウォークスルーバンに最新のカスタムを施し、ドレスアップカーとして一線級のレベルを保つのはオーナーの愛情以外何物でもない。稀代の個性派ハイトバンの存在を末永く繋いでいってほしい。

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