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「ビーバーエアコン」も巨匠がデザイン! あのジウジアーロが「クルマ以外」で手がけた名作とは

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人/FCA/VW/ITAL DESIGN

クルマ以外にもデザインをしていた巨匠

 日本車では、いすゞ117クーペと初代ピアッツァ、トヨタ・アリスト、スバルSVX、マツダ・初代ルーチェ(セダン)、ダイハツ・ムーヴなど。輸入車ならVWゴルフ、シロッコ、パサート、フィアット・初代パンダ、初代プント、クロマ、ランチア・テーマ、デルタ、マセラティ・クワトロポルテ、ボーラ、メラク、アルファロメオ・ジュリアスプリントGT、スッド、同・スプリント、アルフェッタGTV、159、ブレラ、ロータス・エスプリ、デロリアンを始め多数。

 こう書けば(その前に記事のタイトルまわりできっと謳われているはずだから)おわかりだと思うが、これらはいずれもG・ジウジアーロがデザインを手がけた、お馴染みのクルマたちだ。

カーデザイナーを代表する巨匠のひとり

 カロッツェリア(といってもP社のカーナビ/カーオーディオのブランドのことではなく、イタリアのデザイン工房のこと)の“ベルトーネ”“ギア”時代やショーモデル、そのほか大人の事情で公表はされなかったものの実際にはジウジアーロが関わったモデルまで含めたら、いったいどれほどのクルマのカタチを生み出したのだろう。VW車のデザインをしているジョルジェット・ジウジアーロ

 それほど自動車の世界では語らずして済ませられないカーデザイナーを代表する巨匠のひとりがG・ジウジアーロだ。

 もちろん時代やクライアント(メーカー)ごとに“作風”はいろいろだ。けれど一貫しているのは、どのクルマもシンプルでバランスがよく、それをエレガントに見せている点だ。時に一見すると普遍的なようでも、じつは周到かつ絶妙な形に仕上げられていて、だからこそすんなりと気持ちよくわれわれの目にスタイリングが入ってくるのだと思う。ジウジアーロが手がけたフィアットパンダ45

 そんなG・ジウジアーロが独立後、自らのデザイン会社“イタルデザイン”を立ち上げ、ビジネスの幅をさらに拡大したのもご承知のとおり。その範囲は乗り物に留まらず、パスタ(!)、アパレルから海岸線の遊歩道(!)まで、じつに多岐に及ぶ。ジウジアーロが手がけたパスタ

 今回はザックリとではあるが、そんなG・ジウジアーロのクルマ以外の仕事ぶりの一部を、筆者の私物を紛れ込ませつつご紹介してみたい。

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