仕様はそのままに鮮やかなサンライトイエローを設定/1999年7月発売
この初代インテグラタイプRにおける最後のマイナーチェンジが1999年7月で、このときに登場したタイプをモデルイヤーにちなんで00スペックと呼ぶこともある。ただし、00スペックはメカニズム的には98スペック同様で、3ドアにサンライトイエローのボディ色が新設定されたのが大きなニュース。合わせてレカロシートにもイエローが用意された。 マニア心をくすぐるのが00スペックから採用されたシリアルプレート。センターコンソール上に、INTEGRA TYPE Rのロゴと製造番号の入ったプレートが設置されるようになった。 というわけで、インテグラタイプRはメカニズム面では96スペックと98スペックに二分することができる。どちらが優れているのかといえば、メーカー自身が進化させた98スペック以降に分があるのは明らかだ。
96か98かは二の次で最優先すべきはコンディション
だからといって96スペックが劣っているわけではない。たしかにタイヤサイズやブレーキ容量といった点では98スペックが優れているが、そのあたりはチューニングしてしまえば、どうにでもなる話だ。エンジンの違いにしてもエキゾーストマニホールドを替え、ECUチューンを施してしまえば、その差はないも同然になる。もっとも4穴ホイールの選択肢が少ないのは気になるかもしれないが……。 それよりも、これから初代インテグラタイプRのオーナーになろうとしているのであれば、中古車のコンディションにこだわって探してほしい。さすがにデビューから25年が経っているだけに、さまざまなところに経年劣化が出ているはずで、完璧な状態の個体にはまず出会えないと考えたい。 96スペック/98スペック/00スペックよりも、その個体の状態こそが中古車選びにおいてもっとも重視すべきポイントだ。