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「10年落ち」こそ狙い目! まだまだ旬のお買い得「ちょい古」国産車4選

10年ひと昔! 今狙い目のちょい古「中古車」とは

 2021年の今年は2011年に起きた東日本大震災から10年の節目であり、2010年代初めに登場したモデルも10年落ちとなる時期である。ここでは2010年代前半のひと昔前に登場し、今はまだまだ使えるお買い得な中古車になっているモデルをジャンルごとにピックアップしてみた。

ミニバン部門:マツダ・プレマシー(3代目モデル、2010年登場)

 ほぼ5ナンバーサイズで、乗用車に近いキャラクターとスライドドアを持つミドルミニバンである3代目プレマシーは、2005年登場の2代目から正常進化したモデルだ。正常進化ということもあり、3代目は3列目があまり広くない点も2代目と同様だ。しかし、走りはシャープさを目指した2代目に対し、3代目は一見特徴がないようにも感じる落ち着きを備えている。時間を重ねるごとに奥深さを味合わせてくれる玄人好みなものに仕上がっていた。

 中古車は10万円以下からとなっており、車検期間1回の2年間使えば十分元が取れるリーズナブルなものとなっているのも嬉しい。

スポーツ部門:ホンダCR-Z(2010年登場)

 CR-Zは2代目フィットファミリーのプラットホームを使った、ハイブリッド専用となるカジュアルな2ドア車で、この時代少なかったスポーツモデルの1台だ。 CR-Zのハイブリッドシステムは小型モーターをおもにアシストに使うホンダIMAだったこともあり、スポーツモデルとしては速いクルマではなかった。だが、走りはMTも設定し、適度な動力性能による爽快感と全体的に質の高いものを備えていた点は評価できた。

 中古車はCVT、MTともに30万円からとスポーツモデルとしては安くいが、なるべくバッテリーの状態がいいものを選びたい。また、このころに出たスポーツモデルには2012年登場のトヨタ86&スバルBRZもあり、フルモデルチェンジで中古車価格が下がれば注目すべき存在になるだろう。

セダン部門:日産シーマ(5代目モデル、2012年登場)

 5代目シーマはそれまでプレジデントが担っていたショーファーカーという役割も持つ、実質的にはフーガハイブリッドをストレッチしたモデルである。一見フーガハイブリッドとの見分けが付かないところもあるが、乗れば前席、後席ともに静粛性は高く、乗り心地も良好。

 快適ななかなかいいクルマに仕上がっており、700万円からという価格に対するコスパは高かった。中古車は120万円からといったイメージで、新車価格を考えればお買い得感は高い。

軽自動車部門:ダイハツ・ミライース(初代モデル、2011年登場)

 初代ミライースは「エコノミーとエコロジー」を両立したハイブリッドや電気自動車ではない、第3のエコカーとして開発された。

 ミライースは趣味性こそほとんどないものの、約80万円からの価格と当時のJC08モード燃費が30km/Lという燃費の破壊力は強烈。実用的な軽自動車としては素晴らしいクルマに仕上がっていた。

 中古車価格は10万円からと、通勤の足など実用に割り切ったクルマには非常に嬉しい安さとなっている。また、ミライースには同時期に登場したライバル車となるアルトエコもある。アルトエコは既存のアルトに手を加えて燃費を新開発のミライース並に高めたモデルだ。それだけに、レーシングカーのような割り切りも見られ、クルマ好きならミライースより面白い存在である。アルトエコの中古車価格は流通が少ないせいかミライースよりは若干高い傾向だ。

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