バイクを入手してみたらあまりの不調でレストアを決意!
バイクを引き取りに行くと、キャブレターのセッティングがめちゃくちゃ。燃調が取れていない状態で、エンジンはすぐにかかりません。それに加えて、至るところがサビだらけで配線もグチャグチャ。なかなか手のかかりそうな状態が、私にはそれが燃料になり逆にやる気に満ち溢れました。
とはいえ、大掛かりな作業は私ひとりではできず、友人に協力してもらい4人がかりで作業開始。自宅には大掛かりな作業スペースがないため、友人宅で場所を貸してもらいながら週一のペースで作業を進めます。
作業は本格的なものでサービスマニュアルをしっかり用意。キレイにするだけじゃなくカスタムの方向性を考えながら、一旦全バラにしてイチから作業をスタートしました。TWをバラすことは案外すんなり終わりましたが、その後のサビ落としからの塗装がなかなかの苦労でした。
基本は手作業で塗装を剥がし、その後サフェーサーを吹いて缶スプレーで塗装するという流れです。ただエンジンは手作業が困難だったため、友人宅にあるブロア式のサンドブラスト機を使って綺麗にしてから再塗装を行いました。 個人宅にサンドブラスト機があること自体が驚きでしたが、じつは友人宅は整備工場のような設備が揃っていて、溶接機やエンジンクレーンもあるほど。こんな素晴らしい環境で作業させてくれた友人には感謝しかありません。
二輪免許取得と同時進行で約2カ月のレストア作業が完了
昨年5月から少しずつ作業を進めてきましたが、順調に進み少しずつカタチになってきました。しばらくすると緊急事態宣言が解除され、教習所通いも復活。ただ休校開けで予約がなかなか取りづらくキャンセル待ちを狙うなど、少しずつ教習課程を進めていきました。そして苦労の甲斐もあって同6月中旬には普通二輪免許を取得することができました。
そのころにはレストアも佳境です。カスタムの方向性はなかなか煮えきらず、とりあえず現状で乗れるようにすることを優先したのです。モジャモジャだった配線を引き直してキレイにまとめたり、ハンドルを溶接でワンオフ加工したりと、少しずつ元の状態に組み直していきました。そして2カ月弱の期間をかけてようやくレストア作業が完了。 基本的にお金をかけずヤフオクなどを使ったり友人から部品を譲り受けたり、一部中国製パーツを組み合わせることでコストを抑えることができました。パーツ選びは少し妥協することもありましたが、本気でレストアしてきたため愛着はハンパなしです。
バイクのお仕事にもチャレンジして自分のフィールドを広げられたら幸せです
そして私の夢であった6輪ライフ(クルマ+バイク生活)が始まりました。元々はGRBの走行距離を抑えたいというもありバイク購入を考え始めましたが、実際はそこまでGRB自体の走行距離は抑えられていません。
理由はどちらにもそれぞれ楽しさがあり、それを( クルマとバイクの)どちらかで紛らわすことはできないのだな〜と確信したから。とはいえ、ちょっとした近所の買い物にはTWが重宝します。使い分けは、雨の日はGRBで晴れた日はTWという使い方です。 今の時期だと夜のドライブはTWを選ぶことが多く、涼しい時間帯に風を感じながら走るのは最高に気持ちがよく、オープンカーで走っている感覚と近いものがあります。結果的に最初の狙いとは違ってしまいましたが、結論として昔欲しいと思っていた二輪免許を取得できたし、レストアという新しいクルマ&バイク遊びにも目覚めることができました。
これがキッカケで「2輪の仕事もしたい!」と思うようになりました。まだ、始めたばかりですが今後もこの生活を太く長く満喫していきたいと思います。